昭和36年に始まった黄門まつりは、毎年8月の第1金・土・日の3日間開催され、かつては西村晃をはじめとする黄門様ご一行がゲストとして招かれて水戸市内を練り歩きましたが、1990年代初頭に一旦打ち切られたものの、2003年の第43回から水戸黄門パレードとして復活しました。
さて今年は56回、金曜日の千波湖畔の花火大会も快晴に恵まれ、土、日曜日も快晴猛暑、上市、下市とも歩行者天国になり黄門パレード、お神輿、山車などが練り歩きました。今年のゲストは、風間トオル、福原遥のご両人です。
祭りの華は神輿渡御、神社や神輿連12基の神輿が参加しました。江戸時代の水戸の祭りの最大のものは、水戸御祭禮という東照宮の祭りということですが、今でも「権現さん水戸御祭禮」の幟がちゃんとはためいていました。担ぎ手の半被がいろいろなのは、お互いに担ぎ合うのでしょうか。
山車太鼓合戦、南町3丁目、泉町の山車に久慈浜濱連が加わって大盛り上がり…、確かにお祭りはエネルギーを見る人にも振りかけてくれます。
子供の黄門行列、この他に水戸市のお歴々の黄門一行など様々な水戸黄門のお出ましです。仙人も参加した30数年前、頭髪真っ黒の頃を密かに思い出しました。
市民カーニバルでお馴染みの黄門ばやしの踊り連、最近は思い思いの出立ちでの出演が多く、48チームそれぞれが心の底から楽しんでいる笑顔いっぱいの熱演です。やはりお祭りは踊らにゃ損そんです。
茨城新聞社発行の水戸の近代100年によると、江戸時代の水戸の祭りで最大のものは、東照宮、そして吉田神社、明治になって常磐神社、雷神、二十三夜尊とありますが、いまはこの祭りが水戸最大の祭りになっています。ただ気になるのは年々人出が減っているような気がしてなりません。若い知恵を出し合って伝統と未来の融合した素晴らしい催しを今後も継続していただきたいと思います。