
今年は珍しく春の訪れが遅かったので、一気に遅れを取り戻すように平年より3日早い桜の開花宣言が3月27日に出されましたが、その後にまた冬並みの気候が続き、やっと満開の昨日はなんと開花12日後になりました。

千波湖は、上市台地と千波緑岡台地の間の低湿地帯に那珂川氾濫などでできた浅い沼であったとされます。

江戸時代には水戸城の南を守る大きな水堀として重要な役目を担い、また水戸藩9代藩主徳川斉昭公が造った偕楽園の借景としての池にもなりました。

現在の面積は約33.2haですが、大きな水堀の役目をした当時は現在の約3.8倍あったといわれます。

この千波湖周辺には約30種の桜が約700本植えられております。一番多いソメイヨシノがいま満開ですが、やがて遅咲きの八重桜などがつぎつぎと花を開きます。

ここは散歩コースとして市民の憩いの場で、また一周3キロのコースでマラソン練習などに利用されています。

大噴水は毎時00分と30分から10分間噴射されます。後方に茨城県の唯一のデパート、「京成」が見えます。

湖畔に設置の「デゴイチ」は、昭和16年の製造、水戸機関区のSLが全廃になったとき当時の国鉄に要望し、昭和46年からここに展示されており「デゴイチを守る会」によって清掃と保存がされています。

この一画で桜の名所として知られる「桜山」は、昔から白雲岡とも呼ばれていた景勝の地で、斉昭公はここに偕楽園を造ろうとしましたが狭いために断念、この岡には数百株の桜を植え休息所として一遊亭を建て、好文亭と相対させました。

いろんな出店がまとまって広いお座敷ができていました。

梅林の中にある枝を拡げた大きな桜の木、どっしりと存在感を出していました。

枝越しに偕楽園の好文亭が見えます。ここの3階から見下ろす桜景色は一見の価値があります。

護国神社には、幕末の水戸烈士1800余柱、第二次大戦の茨城県出身戦没者63000余柱の霊が祀られ、境内にはペリリュー島で戦死した、水戸第二連隊主体の約1万人の慰霊碑も建てられていて、また違った気持での桜鑑賞になるかもしれません。

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