水戸城二の丸の水戸二中脇の道路際でしばらく工事をやっています。
覗いてみると、丁寧な発掘作業をしていました。穴の部分は柱の跡のようで、何の建物かは分からないが多分倉庫かなと現場の人は言っていました。
こちらは水路の跡、石でできた樋がしっかり残っています。
大手門付近でも同じような水路が発見された時の説明では、2代藩主光圀公が1662年から敷設した、国内18番目に古い上水道の「笠原水道」と同じ素材、同じ工法であり、多分初代藩主頼房が水戸城整備した時のものとされていましたが、今回も同年代のものでしょうか。この発掘は、水道工事に伴う記録保存のための作業で、間もなく埋め戻してしまうそうです。
この工事を見下ろす大シイの木、説明板によると、水戸市指定記念物「天然記念物水戸城の大シイ2株」は戦国時代から自生していたと伝えられ、樹齢推定約400年のスダジイとあります。ということは、この水路の当時の様子をしっかと見ていたわけですが、残念ながら語ってはくれません。
大シイの脇の通路を入って突き当りが「見晴らし台」、いつも北からの風が天然のクーラーのように吹き付けます。見下ろす那珂川からの高さを実感すると、この城がまさに天然の要害であることがよく分かります。
見晴台斜面の木立の中に、面白い木の穴を発見、ハート型か水戸徳川家葵紋の一葉か…、暫し暑さを忘れたひとときでした。