スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

ノーベル賞の授与式と晩餐会

2007-12-11 05:48:26 | スウェーデン・その他の社会
12月10日は毎年恒例のノーベル賞授与式晩餐会

毎年、SVT(公共テレビ)が生中継をしてきたのだけど、今年は民放のTV4が放送している。ノーベル賞の授賞式や晩餐会もついに放映権が売買される時代になってしまったようだ。

写真の出典:Svenska Dagbladet

去年も書いたけれど、晩餐会はストックホルムの市庁舎で行われる。それほど大きくない「青の広間」に所狭しと1000人以上の人が座る。中央の長机には数十人の特別来賓が座る。ここには、受賞者王室関係者ノーベル財団関係者に加え、首相など政府の閣僚の何人かも加わる。今年は、ラインフェルト首相夫妻(妻はストックホルム県の県会議員)やカール・ビルト外務大臣、ラーシュ・レイヨンボリ教育大臣、モウド・オーロフソン産業大臣など。

この特別来賓の中に、3人の日本人の名前を見つけた。一人は江崎玲於奈氏、73年の物理学賞受賞者だ。もう一人は彼の妻、まさ子氏。そして、最後の一人は前田信代氏。この方は、今年の生理学・医学賞の受賞者Oliver Smithies氏の妻だとのこと(彼女も研究者)。

今年は文学賞のDoris Lessingと経済学賞の一人Leonid Hurwiczは欠席。それからご存知の通り、平和賞のAl Goreはオスロにて受賞。

晩餐会の途中にはオペラやダンスなどのエンターテイメントがあるが、今年はスウェーデンの童話作家アストリード・リンドグレーンの生後100周年であるため、彼女の代表作『長くつ下のピッピ』のミュージカルだった。

写真の出典:Svenska Dagbladet

過去の書き込み:
2006年のノーベル賞授与式
2006年のノーベル賞晩餐会

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2 コメント

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Unknown (こたつ)
2007-12-14 19:26:06
以下の記事の内容次第では、賞の撤回という
のはあるんでしょうか?

Are Carbon Emissions the Cause of
Global Warming?
http://www.mises.org/story/2795
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Unknown (Yoshi)
2007-12-15 02:51:41
リンクありがとうございますが、できればリンクを貼るだけでなく、ここでの論点や、あなたの論点(何が問題だとお考えなのか)を書いてくださると助かります。



ある物事に対する判断の仕方や物の見方には、多事争論あり、賛否両論あるのが世の常です。よって、ある意見に反対する意見が存在するからといって、その意見自体がまやかしだ、ということには必ずしもならないでしょう。むしろ、反対意見が存在しないことのほうが稀ではないでしょうか。(とかく日本ではこの手の幼稚な白黒論が多いことは、以前も指摘したとおりです)

気候変動・温暖化の議論にしても「客観的に絶対正しい考え方」が存在するわけではありません。ゴア氏をはじめとして、彼らの意見が間違っているのかもしれません。それでも、IPCCは「人間の化石燃料使用が地球温暖化の原因である可能性は、90%の確率で正しい」との結論に至っています。

賛否両論ある中で、今後も議論を戦わせて、より説得力のある根拠に基づく考え方が世の中に広まって欲しいものです。


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