上海で日本語を話している中国の若者達

中国人に囲まれて日本語で通していく日常の出来事を書き綴っています。

CDMAと世界最初のヌード女優

2012年08月01日 | 趣味

今日あたりから天気が崩れるようですが、晴天の上海です。

 


あまり書く事が無いので、本日は閑話休題、CDMAと世界最初のヌード女優について。
彼女の名前はヘディ・ラマー(本名、ヘドウィン・エバ・マリア・キースラー)。
1933年、チェコスロバキアの映画「Ecstasy(エクスタシー)」、邦題「春の調べ」で19歳のオールヌードでデビュー。

この映画は、全裸女性がスクリーンに映された、世界初の興業用映画でした。

この為、アメリカでは永らく上映禁止とされていました。下は後年、彼女が有名になってから上映された時のポスターです。

(チェコでの名前ではなく、渡米後の芸名になっていますが、この絵はちょっと酷いですな。)

 

 

ユダヤ人家庭に生まれた彼女は、ナチスによる故郷チェコの併合後の1937年、ナチス協力者でもあった最初の夫と離婚後(生涯で6回結婚している)、渡米、ハリウッドデビューを飾ります。

 

 

クラーク・ゲーブルとの共演したり、デミル監督の大作「サムソンとデリラ」に出演したりと、スクリーン史上、最も美しい女優という評価を受け、ハリウッド女優として不動の地位を築いていた彼女ですが、まさに才色兼備、彼女に天は二物を与えます。

 

 

対独戦下の1941年(28歳の彼女は、この年二度目の離婚を経て1943年までは独身)、ナチスドイツに無線傍受されない秘匿通信技術「secret communication system」の開発に成功(特許申請書は彼女の自筆署名入り!)します。

ちなみに開発協力者は作曲家のジョージ・アンタイル、41歳(彼も亡命ユダヤ人でした。)
二人が特許を取得した基礎技術は、スペクトラム拡散の一方式「周波数ホッピング・スペクトラム拡散(FHSS)」であり、
この技術は様々な人物による、数々の改良や新たな発明を重ね、やがて現在のCDMA方式通信、高密多機能のスマートフォンを支える通信技術を生む基礎となりました。
2000年に86歳で世を去った彼女ですが、女優としてもIT技術の先駆者としても輝かしい業績をこの世に残しました。

以下、とくと彼女の美貌をご覧下さい。

 

 

一番下の写真は1944年のハリウッド映画「The Conspirators」

(邦題「復讐!反ナチ地下組織/裏切り者を消せ」一体誰が付けたんだろう

・・・(;´Д`)凄いセンスだ。)
一緒にいるのはポール・ヘンリード(映画「カサブランカ」のバーグマンの亭主役が有名です。)

映画のポスターはこちら。

 

 

俳優業とIT稼業の両立した人生・・・憧れるなぁ。