キキ便り

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オーディオブックーThe Power of Vulnerabilityーその2

2018-03-01 20:36:18 | 映画・本・テレビなどを語る

毎朝大学のジムで運動しながら聞いているのが、ブレネー・ブラウンのこの本。

以前は、マシンに備え付けてあるテレビのHGTV番組ばかり見ていたが、最近では努めてオーディオブックを聞き、毎朝新しいことを発見。

彼女は自称「質的研究のストーリーテラー」だそうで、頻繁に観客の笑いを誘うエンターテイナーとしての素質もある人。女友達と電話しているような気楽な気分でテープをリスニングできるのが魅力。

今日記憶に残ったのは、アメリカでは自己紹介する時にWhat do you do?(どんなお仕事をなさっていらっしゃるのですか)が通常で、どれだけ相手がImportantかということで、その後の会話の転がり方やつながりが変わってくるということ。しかしこれはアメリカ特有の現象で、他国では、仕事ではなく、「どこから来たの」などのプライベートな話がまず会話の切り口になるという違い(必ずしもそうとは限らないと思うが)。自分のステータスや忙しく時間に追いまくられて仕事することを誇示する文化の弊害について、いくつも例を挙げながら述べている。初対面の人に質問する時、What do you do?の代わりに、What do you love? (どんなことが好きなの?)と聞いてみてもいいんじゃないかという提案だったが、夫にこのことを話すと苦笑いされる。 

次に考えさせられたのが、クリエィティブな活動に従事することの大切さ。学校教育の中では、アート教育は後回しにされ、子どもの創造性を育むような教育は行われていないという話に私も共感。自分の生活を振り返ってみると、お料理をすること、季節や行事ごとに家をどのようにデコレーションしたらよいのか知恵を振り絞ること、ピンタレストでお手本になるクッキングやデコレーションのアイディアをクリップしフォルダーに保管することなどは、クリエィティブな活動かもしれない。しかしもっと忘れているようなクリエィティブな活動が何かあるのかもしれない。もし時間があったら、あるいは時間を意識して創り出したら、ぜひピアノをまた弾いてみたいと思う。

今日偶然にも、夫がPresidential Leadership Meeting(大学学長のリーダーシップ会議)でもらってきた本が、ブレネー・ブラウンの最新本”Braving the Wilderness"だった。大学の運営や教育に携わるリーダーたちの会議で、彼女の本が配られるのは面白い。どのようなことを意図しているのだろうか。この答えは、この本を読んだ後に。

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