キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

Family emergencyを理由にするアメリカの学生たち

2008-11-04 14:25:01 | アメリカの大学で教える

最近、Family emergency (何か急に起こったことで家族に関すること)を理由に、テストを受けられなかったとか、課題の提出が遅れたとか申し出てくる学生からのメールが多い。どうにか取り計らって欲しいということだけど、判断に困ることが多い。

具体的に書いてくれれば、事情を考慮し、便宜をはかることができる。たとえば、過去にあった例を挙げると

  • 祖母の急な死
  • 離婚の調停の最中
  • 子どもの病気
  • 父親が警察に捕まって、自分も取り調べの最中

中でもびっくりしたのは、離婚が決まり、家を売らなくてはならなくなり、息子の成績が悪くて大学のスカラシップをもらえなくなってしまい、さらに近所の人が家の犬のえさに毒を盛って病気になった、というはなし。ここまで災難が重なるとほんとかな?とも思ってしまうが、一応聞いておくことにした。

何も説明せずに、ただFamily Emergencyとだけ書いてくる学生は、どうしても疑ってしまう。ある時、Family Emergenyなので試験を受けられない、と言ってきた学生に、理由をもう少し説明するようにメールで返答すると、私のボスに文句を言ってきた学生がいた。感覚の問題と思うが、プライバシーの侵害ととらえる学生もいるので、こちらも注意が必要。

アメリカでも、今の学生たちを新人類だととらえる教員は多い。そうやって先入観を持つことはいけないのかもしれないが、先週も同僚が学生の1人に、試験の終わりにF のつく言葉で罵られたとこぼしていた。それを聞いた他の同僚たちは、いまどき珍しくないわよ、とのアドバイス。

教育現場は、どこも大変~

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする