「うつ病」と診断されているわけではないが、自閉症にみられる思い込みの強さと思春期の感受性の高さが相乗効果をかもしだし、気持ちが不安定らしい。
食欲がぐんと減り、沈んだ顔で部屋をいったりきたりし、不眠の日が続く。
里帰りの写真をみては涙ぐみ、日本の話をすると、思い出すからやめてくれと怒りだし、もう一度、日本へ出発した頃に戻れたらと語る。
しかしこれは、今に始まったことではない。
4年前、日本へ里帰りした最初の晩、昼間地下鉄でいろいろなところを回ったことが楽しかったらしく、寝床で「こんなに楽しいなんて。。。アメリカに帰りたくない」と涙をほろほろこぼした。
旅行に連れていくたびに、帰る道中は気を落とし、時には涙を流し旅行が終わるのを悲しむというのがバターンだった。
昨晩、12時になっても眠れない息子はこう語る。
「日本にいった時、時間があっという間に過ぎてしまったんだ。昨日、日本行きの飛行機に乗ったような気がするんだ。どうして時間ってこんなに早く過ぎるんだろう。このままあっという間におとなになって、おとうさんとおかあさんが死んでしまって、僕も死ぬんだ」と涙を流す。
息子の悩みを否定せずに、誰でもいろいろなことを考え想像し悩むもので、大人への過程の思春期には悩みは積もるものだし、不安が多いのは当たり前と伝える。そして日本の楽しかったのはある意味でファンタジー(虚構の世界)にいたわけで、今は現実の世界に戻ったからそのギャップに悩むんだという風に説明する。
児童文学を以前勉強していた私は、子どもがファンタジーを通して、どのように精神的葛藤を乗り越え、おとなになっていくかという図式に興味を持ち、修士論文のテーマに選んだ。
子どもの読む絵本などには、現実ー空想ー現実というパターンで描かれているものが多く(たとえばモーリス・センダックの「かいじゅうたちのいるところ」)、ジョセフ・キャンベルの英雄伝説分析に潜在していた物語母型を用いて、現在の絵本が子どもの精神発達にどのような役割を持つかを分析することが研究の目的だった。
息子には、自分の研究の話をしなかったが、ファンタジーの世界(里帰り)でいろいろなことを経験することが現実の世界に住む自分の精神成長に役立つ、というかなり無理な解釈をしてしまったが、日本で経験したことが自分の糧になったことを認識し、次へ踏み出して欲しいと思う。こういう話をした後に、次のことを息子に伝えた。
「あなたはとっても大人になったし、お願いがあるんだけど。今うちの家族、転機で大変でしょう。この大変な時にぜひおとうさんを助けてあげて欲しいの。自分のエネルギーを内に向けると、辛いことばかり目に入るけど、それを外に向けて欲しいの。」
「よく分かったよ」と言い、息子は眠りについた。
どれだけ分かってくれたかどうか分からないが、このような葛藤ややりとりが成長の糧となって欲しいと願うハハである。
大きなダンボール箱に一杯の桃が11ドル、アプリコットが10ドルと本当に安い。箱の中にはそれぞれ40個くらい入っているだろうか。日本では考えられないくらいの値段。
旬の野菜とうもろこしも4本で1ドル。
もう一つのお店では、一山のトマトやリンゴを安価で買ったが、お店の人が大きなダンボール箱に入ったインゲンを指差して「欲しいんだったらただであげるわよ」とサービスしてくれる。売れ残りだったんだろうか。それにしても気前のいいこと!家に持って帰り、近所の人におすそわけ。我が家ではオリーブ油でいためたり、クリームオブマッシュルームスープなどを入れてキャッスロールにしていただく。
Costcoでは、大きなパックに入ったイチゴが6ドルと安売り。早速スムージーに入れて飲んでみたりしたが、これだけ豊富にあるんだからと思い、ストロベリーショートケーキを作ることにする。ケーキは面倒くさかったのでケーキミックスで作り、その甘さを抑えるために生クリームのお砂糖は控えめに。低カロリーにするためにクリームはHeavy Creamとプレーンヨーグルトを半分ずつにして砂糖を加えあわ立てる。
今回の里帰りで意外と日本も物価が安いことにびっくりしたが、果物はやはり高い。フルーツ大国に住んでいる恵みを味わいつつ、明日は桃を使ったレシピーを探してみよう!
日本滞在中、オンラインで大学のクラス1コマを教え、かつ論文の仕上げがあったので、ブログを殆ど更新できない程、忙しいスケジュールだった。夏ということで、受講者がやや少なかったので、採点しなければならないレポートやペーパーの数が少なかったのが唯一の救いだった。
昼間は、時には子どもを親や夫に任せて仕事をしていたこともあったが、授業の日程通りにこなすために、睡眠5、6時間という日も多々あった。それでも病気せず元気で過ごせたのは、母や妹の美味しくて健康な手料理があったからに違いない。
久しぶりに家に戻ると、シェークスピアはウォーンと喜びの声をあげながら顔をぺろぺろなめてくれ、ネコたちは足のあたりにつきまとって歓迎してくれた。
お土産はペットたちにはネコ首輪しか買ってこなかったので、昨日と今日はツナの缶詰を3匹にたっぷり食べさせ、シェークスピアにはエピのおせんべいもあげる。



今回の里帰りの目的は、父母の結婚50周年のお祝いを妹夫婦を交えて行うことだった。
そのためにオットも6年ぶりに日本へ帰ってきた。
父母の長年の願いもあって、音楽をテーマに家族が集い、それぞれ練習した曲を奏でながら父母に感謝の気持ちを表現するという趣旨の会。
妹夫婦はそもそも音楽一家で、それぞれのキャリアに若干の差があるもののトロンボーン、トランペット、フルート、声楽、ピアノのクラシック演奏を披露してくれる。
私たち家族はその点アマチュアだが、ジャズバンドで練習を重ねる息子のサックスと私のピアノで合わせて演奏し、娘はこの前の発表会で弾いた曲をもう一度やってみる。オットは高校時代にミュージカルで主役をした経験もあるので、皆の前で歌を久しぶりに歌い、妹がピアノ演奏をする。
母はずっと趣味で練習しているキーボードで「エデンの東」。父も長年の趣味で、謡い。「高砂」で最後を締めくくる。
父は事前にスピーチを準備し、結婚してからの50年間の生活をとても分かりやすくユーモアを交えて話してくれた。子どもたちにも孫たちにも心に残る感動する話だった。特に父が開発した製品のこと、趣味で始めたコンピューターがその当時いかに画期的なことだったかを、実際の写真などを持参し、語ってくれるのはとても良かった。
自然に囲まれた「かんぽの里」で、結婚50周年という人生の節目を涙と笑いを交えて過ごした貴重な時間だった。日本語があまり理解できないうちの子どもたちにとってもこの日のことは忘れられない思い出になるだろう。
お店は、彗星倶楽部という地元の川沿いにある和風カフェです。
経営しているのは、高校時代のクラスメート&友人。時の人で、アーチストで活躍中です。
大学卒業後、彼女はフランスへ、私はアメリカへそれぞれ留学し、また地元へ戻って再会することができました。今日ランチに誘ってくれた友人は、スイスへ音楽留学した人なのです。3人とも高校3年の時同じクラスでした。今こうやって同じ時間と場所を共有できるなんて、とても不思議です。そして偶然にも、別の高校時代の友人もランチを食べにちょうど来たところだったので、同窓会気分でした。

お店は古い町家が、アートギャラリー&カフェとして改造されたものです。

至るところでセンスの良さが感じられます。

川をこんなに近くで眺めながら食事ができるなんて、とても贅沢な気分です。

お料理も一流でした。器一つずつ眺めていても心の底から癒されるような気がします。

2階はアートギャラリーです。地元の作家たちの作品が並んでいます。

最近、私が勧めたグリーンスムージーにすっかりはまってしまった妹が見つけた銀座のVegan料理のお店です。コース料理をいただきました。
大豆で作る唐あげ、卵なしのオムレツ、特に美味でした。唐あげ、かなりガーリックが効いていたけど、そういうところローフードのレシピーと似てますねぇ。サラダとスープの塩味が少し強めだったのが残念だったかな。
ナチュラル感の高い、日本人の女性が好みそうな雰囲気です。http://ain-soph.jp/access.html
こういう風に少しずつでてくる料理をゆっくり楽しみなんて、久しぶりの贅沢でした。アメリカではワンプレートのお料理ばかりなので、新鮮でした。
こんなに近くでペンギンを見たのは初めてでした。とても愛嬌があって可愛いかったです。ペットに欲しいなぁ。。。



ずっと楽しみにしていたデザートバイキングに連れていってもらいました。娘の小学校の卒業祝いのハハからのプレゼントです。 息子の大好きなチョコレートフォンデューです。
シュークリーム、フルーツにディップして食べると、おいしいのです。早く食べないと、チョコレートが固まって、お皿にくっついてしまうことを発見しました。 ストロベリーのババロアが美味しかったです。
甘いものに飽きた時、サラダを食べて一休みです。ドレッシングもサラダもとっても美味でした。
和風のスィートは娘の大好物です。
グリーンティのスィートは、色を見ているだけでなごみそう!
飲み物もカウンターでコーヒーを注文したり、ジュース、紅茶類の飲み放題です。
幸せな午後でした。Maple Houseさん、写真を撮らせてくださって、ありがとうございました。また遊びに行きますね!