『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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2005年6月16日(木)

2005年06月16日 00時00分01秒 | Weblog
発注の詞のテーマと、資料で、スティーヴィー・ワンダーの「Superstition」等を聞いた。
この曲が入った72年のアルバム「Taking Book」の前作から、スティーヴィーは自分でプロディース権を獲得したとかで、そこからあとのアルバムは、才能ほとばしるものである。
1枚のアルバムのために、2年で2000曲録音したとかいう話もある。

70年代後半の「Journey Through the Secret Life of Plants」は最高傑作といわれているが、商業的には大失敗だったそうで、それ以降、スティーヴィーは、非常にわかりやすい音楽を作るようになったとか。昔からのスティーヴィーのファンにとっては残念なことだそうである。

知り合いのシンガーソングライターにスティーヴィーの大ファンがいて、その人は「I just call to say I loveYou」は嫌いだと言っていた。
僕などは、高校生の頃にその曲を聞いて、上京のころあちこちでかかっていたので、そういうものと思い合わせて聞くことのできる曲である。

そういえば、スティーヴィーのクリスマス・ソングに「内心Thank You」にそっくりなものがある。あれはスティーヴィーがぱくったぜ、という人が何人もあった。
「内心Thank You」がときどきラジオから流れたりしていた時期に、スティーヴィーが来日し、その後に出したクリスマス・ソングだったからである。
僕も聞いたことがあるが、なかなか似ていた。まさか、ソニーからサンプル盤を持ち帰り、聞き込んだということでもあるまい。万が一にも、日本のどこかで偶然聞いた曲を、覚えていて、ということとなると、それも、すごい話である。

スティーヴィーといえば、久保田利伸が出てきたときには、本当に、スティーヴィーみたいに歌える人だなと、びっくりしたものである。
スティーヴィー・ワンダーとは、まったくつながりはないのに、なぜか親近感を覚えなくもない。

洋司