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12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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水墨画裏打ち作業

2009年10月23日 05時56分08秒 | Weblog

 水墨画は、最終的に表装が必要である。専門の業者さんに依頼する人もいれば、自分でする人もいる。我々の教室ではこの作業を「裏打ち」と呼んでいる。

裏打ちをすると、当然ながら作品は補強されしっかりとしてくるが、と同時にコントラストが際立ち線やぼかしがくっきりと見えるようになる。

我々の教室では、その作業を生徒の手で行っている。聞くところによると、採用している方法は素人でも比較的に楽にできる簡易表装で、正式の表装ではないと教えられた。

作品の裏に中間の紙がありその下に補強紙が張り合わされる三枚構成の表装となっている。

 1. 中間の紙と補強紙の二種類の紙を作品の大きさにあわせて切断する作業や糊の準備


2. 作品の表を下にして裏面に霧を吹きしわを伸ばし、更に糊を塗布

3. 中間の紙を上に載せ、しわが無いようにきれいに伸ばし、糊を塗布
4. 補強紙を乗せしわの無いように張り合わせる

5. 平らな板の上で乾燥


が作業手順のあらましである。

朝9時から始め11時には終わり、茶菓子で一服すると解散である。翌日までには乾燥するから、めいめいが作業場所兼乾燥場所となっている市民センターの調理室へ引き取りに来る。

そして自宅で署名・捺印し額に入れ、搬入日に展示会場に持ち込み設営する、その後展覧会が終わると取り外し自宅へ持ち帰りとなる。結構沢山することがあり、作品造りに1・2カ月、展覧会用の作業に半月くらい必要である。

我々の教室は、2か所の教室で、月曜日の午後のクラスと木曜日の午前の2クラスあるが、平日の昼間開講のため、現役世代は皆無で高齢者中心の生徒で構成されている。

裏打ち作業は木曜日のクラスの人が裏打ちをまとめて行ってくれる。それは、作業方法を学んできた人が居ることが主因で、同時に教室の建物に大きな調理室が付属している関係でもある。

描くだけでなく、和気あいあいと極薄い濡れた和紙を破らないようにしわを作らないように慎重に張り合わせていく、この表装作業も作品つくりの楽しみの一つとなっている。


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