12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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インフルエンザと忍者小説

2010年02月24日 07時39分59秒 | Weblog

 司馬遼太郎氏の文庫本「風神の門」という忍者小説の下巻に解説があった。筆者は、多田道太郎氏である。この解説の冒頭に実に面白いことが書いてあった。

「忍者ブームというものは、足立巻一氏の説によればインフルエンザ・ウイルスに似て、十年ないし二十年ごとに新型があらわれて旋風をまきおこす。

最新型の忍者ウイルスは、昭和三十年代のそれで、三十一年の「柳生武芸帳」をハシリとし、だいたい四十年で終息している。

この期の代表作は、上の五味康祐作「柳生武芸帳」、柴田錬三郎作「赤い影法師」および司馬遼太郎作「梟の城」の三作である。「風神の門」は「梟の城」につづく司馬遼太郎の忍者小説の第2作である。

忍者を題材とした好短編(「飛び加藤」「果心居士の幻術」など)はほかに数多いが、長編としては、この「風神の門」が「梟の城」とならんで、彼の代表的なものである。・・・以下略」

昨年は、新型インフルエンザの年であった。そろそろ、忍者小説の新人が現れる時期になったのでのではないかと期待が膨らんでいるのである。


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