12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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カモカのおっちゃん

2009年09月16日 06時08分45秒 | Weblog

 田辺聖子さんの作品に「カモカのおっちゃん」とか「カモカ・シリーズ」と題するものが幾つもある。

この「カモカ」の語源をようやく発見できたので、ご披露することにした。

 昔の大阪ではオバケに大口を開いて小さな子を「カモカ」と脅すのがいた。

「咬もーか」の大阪弁は「咬もか」であり、ついには「それ、カモカがくるデ、はよ帰りや」と用いられたのだった。

「カモカのおっちゃん」は四十代のオール中年男性の代表者として登場しているのである。

 しかもこのおっちゃんはあくまで大阪の中年男性であることが必須条件である。京都産も駄目なら関東産などもってのほかである。

 田辺女史の「女の中年かるた」から、思い当たる幾つかをご紹介する。

「つくねんといる窓際流人」
「好況人をまたず」

「先に死ぬ亭主と思えば腹立たず」
「遺言書くほど資産なし」

 こんなところが小生の中年期を思い起こすぴったりのかるたであるが、小生は既に中年を卒業してはや幾十年、ついに最後の一行のみが適用待ちとなった。


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