12月から、全国的なデジタル放送がTVで始まった。
デジタル化の特徴を、道路に喩えて説明していた。
従来のアナログ放送を小型自動車とすれば、
デジタル放送は、超大型トレーラーであるという。
それ故、従来の「電波道路」から、大きくはみ出してしまうのである。
しかし、ここに「圧縮」と言う技術が応用され、
超大型トレーラを、小型自動車並みに縮小しているのだそうである。
そして、道路の両側に少しできた余裕を利用して、
双方向通信やその他の静止画・文字番組などを同時に送っているのだそうである 。
よく知らないが、圧縮の技術の一つに、文章で言うと、余白を削って圧縮し、
またそれを戻して(「解凍」と言うようであるが)、余白を復元しているのだそうである。
毎日の生活に、余白に相当する「ぼんやりしている時間」がある。
もしこれを一切なくしてしまったら、いったいどうなるのであろうか?
おそらく、疲れきってしまうように思える。
水墨画では、余白は重要な絵の要素である。
「生活の中の余白」も、大切なはずである。