絡まない天ビン

仕掛けが絡む、と悩む釣り人が釣具店にやってきた。

カゴ釣りをしているようだ。

天ビンにハリスが５回投げて３回は絡むという。

エッ、２回しか成功せーへんの？

絡まない天ビンはないかと尋ねてきた。

素っ気なく「ありませんなー」。である。

だいたい、そんな、釣り人のわがままを聞いてくれる天ビンや道具はないのである。

絡まないような工夫をするのが釣り人の「腕」でもあるのだ。

あーすれば、こーすれば、と投げ方などをアドバイスすると、よー、わかりまへんわ、と自分の釣り方はいっさい変えることを拒否するかのように言う。

ハリスを短くしたらともいったら、短かったら食いまへんねん、とはいうものの、試したことはないようだ。

魚って、長いハリスでなければ食わないことはないと思うのですが。

釣りは、創意工夫、ひらめきと実践。

ボーッとしてたら、釣れまへんで、実際。