海人川人 やっさん(安田明彦)の釣って食って楽しんで

海釣り、川釣り問わずいろいろなジャンルの釣りを楽しみ、仕留めた魚をおいしく食べるためにさまざまな料理を作る

風の島 鵜来島

2009-05-19 11:44:38 | 釣り
高知県鵜来島。

お隣の沖ノ島も含め、”風の島”とも言われている。

それだけ風が吹くと言うこと。

ほんとに、風がピューピュー、音を立て、家の間をかすめて吹く。

家のガラスが、ガタガタと、台風でもないのに、揺れ動く。

そんなのへっちゃら。

最初のころは、ちょっと手こずったが、今では平気なんだ。

そんな、風を気にしていては、グレが釣れないし、磯にも上がれない。

それだけ、ここらの渡船の渡礁技術と船の大きさが違う。

これからは尾長とイサギが狙い。

でも、不発に終わった。

ウン万円も掛かったけれど、それは釣りのこと。

海上釣り堀に行けば、魚が釣れるのに…、という友人がいるが、磯は、やはり若い間(もう若くはないが)にしか行けない、独特の釣り場、釣り方なのだ。

行けば釣れるものでもない。

名礁に上がれば釣れるものでもない。

ボーズ保証がついているわけでもない。

そんな保証がなくっても、磯釣りは面白いのだ。

釣り堀をバカにしているわけではない。

今しかできない釣りは、今やらなければ、出来ないからだ。

狙うタナの縦と横は縦横無尽。

縦は、海底まで。その釣り場によって変わる。仕掛けを入れたところで変わる。

横は、スプールの道糸がなくなるまで。おおかた150m。潮が流れればの話だが。

マキエと、潮の流れと、風の吹く方向と、タナと、仕掛けと、と数え上げればきりがないほど、一致しないと、魚は食ってくれない。

やり方は、頭の中の、発想次第で、いろいろできる。

で、食った魚は、こんなん出ました!

映画、ニモでおなじみのクマノミ♂。

イソギンチャクの中から引っ張り出してきちゃったのかな。

いや、待てよ。水中映像で見るイソギンチャクの中には、こんなのいたっけ?

色がおかしいと思って、調べてみると、オスとメスの色が違うんだ。

オスは黒色、メスは黄色。見慣れているのは、メスの黄色だったのだ。

目の前をチョロチョロとマキエにつられて、出てくる赤い魚はアカマツカサ。

狙ってみよって、一発で食ってきた。

ウロコがザラザラよ。といって、一緒に上がった友人2人にさわらせる。

「あっ、ほんまや」。

これでいいのだ。図鑑の魚を見ているだけでは、この実体験が出来ないのだ。

鵜来島の話は、釣れなくても、まだ続きますよっと。