原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

逆効果、裏目。

2015年06月12日 08時36分55秒 | 政治
6月9日に日本記者クラブで行われた村山富市元首相と河野洋平元官房長官の対談と質疑応答にはちょっとあきれた。安倍首相による戦後70年の談話に影響を与えたいという切なる願望のためであったのだろうが、その目論見は見事に外れた。内容が全くなかった。お互いの談話を褒めあう気持ち悪さもさることながら、とっくにウソがばれ、色あせた論理の繰り返し。この話を聞いて喜ぶのは、世界では中国と半島の国だけだろう。首相談話に何の影響も与えないどころか逆効果でしかなかった。

この人たち(あるいはそのグループ)は追い詰められているのだろうか。焦りさえ感じられる。二人の老害はもちろんだが、この人たちを後援する人たちも、逆キャンペーになっていることにまったく気づいていない様子。それがなんとも物哀しい。
昔から左翼と呼ばれ、日本を貶めることに熱心なグループの人たちの思考停止はずっと前からなので、今更取り立てて反論する気はない。21世紀となって世界情勢がすっかり様相を変えているというのに、戦後の焼け跡にうごめいた恨み辛みをいまだ引きずる思考には、むしろ不気味なものを感じる。ことさらそれを話題にし、強調しようという大手新聞の相も変わらずのプロパガンダにも辟易なのだ。
日本国民はそれほどバカではない。よその国の戦争に駆り出される気もないし、まして侵略戦争などこれから起こす日本になるわけもない。徴兵制など日本国民が承服するはずもない。にもかかわらず、日本は危険な国になると騒ぐ人たち。この真の目的は何なのだろうと、疑問が湧く。少なくとも日本は選挙という民主的な手段で代表を選ぶ。戦争が大好きな人を選ぶほど愚かな日本国民ではない。中国や韓国のプロパガンダをそのまま叫ぶ人たちこそ、一番危険だと普通の日本人はすでに知っている。このことに気づかない道化師のたわごとにつきあう暇などない。

先日、面白い世論調査が出ていた。中国が推進するAIIBに対する日本人の調査だ。なんと70%に近い人たちが日本の不参加に賛成していたのである。朝日新聞、毎日新聞、日経新聞という大手が必死にAIIBへの参加を呼び掛け、バスに乗り遅れてはいけないなど、日本政府の対応を非難するキャンペーンをかけていたにもかかわらず、である。つまり日本国民は大手メディアの声などそれほど聞く耳を持たなくなっているということ。しかもその判断は決して間違っていない。AIIBの実態が明らかになった最近ではさすがに参加を呼び掛けるメディアの声が小さくなった。いまだ左翼の尻尾を持ったままのメディアに対する信用度が確実に落ちているということ。まして中国や韓国の主張をそのまま信用する日本国民は一部の少数派でしかない。偏向メディアが声を高くするほど、国民の意識は逆に向かうということを如実に物語っている。

元NHKの池田信夫氏が興味深い本を出した。「戦後リベラルの終焉」というタイトル。かつて知的論壇の最先端にいたはずの戦後リベラルが急激に劣化しているというのだ。なるほど、である。昨今、テレビなどで左翼的な発言をする人を見てさらに納得。戦後リベラルの思考停止が浮き彫りなのだ。同時にこの人たちがテレビで語るたびに世論は逆の方向に進む。逆キャンペーンになっているように思えてならない。またテレビはこうした人を出演させることで、ディするプロパガンダをやっているのではと思うほど。例えば、某番組に登場するT島某女史。論理にならない稚拙な自説を振り回して、騒ぐ。これは明らかに左翼思考のイメージダウンにつながる。某大学の助教授とか言うK女史もしかり。嘘を堂々と公言し、日本国民はあきれかえるばかり。おそらくテレビ局への非難も相当きているはず。それでも番組で使うというのはまさに逆キャンペーンではないのかと、ひねくれ者は思ってしまう。それほどひどい。いまどき日本の平和が憲法9条のおかげだと思う人はいないし、これからの未来もこの憲法で守られると思う妄想は中学生でもしないだろう。
村山と河野という過去の亡霊のような政治家の影響力など今の日本には全くない。明治以来の日本によい影響を与えた政治家50人をあげるとしたら、この二人はかすりもしない。逆に日本に悪い影響を与えた政治家ワースト5には確実に入る二人でもある。彼らがメディアに登場すればするほど、世論は逆に作用する。これ以上のダメージを防ぐために、彼らの排除から始めた方がいいと思うのだが、思考停止の左脳には理解不能なのだろう。

*心を洗うようなライラック(リラ)の季節が終わると、道東は一年で一番いい季節となる。梅雨のない青空に世情の憂さも晴れる。

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