原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

鹿、鹿、鹿、しかし・・・!

2010年01月29日 09時52分04秒 | 地域/北海道
雪に覆われた湿原に無数の黒い点。黒点は一定のリズムで動き出す。これらはすべてエゾシカの群れ。春先に良く見られるいつもの光景でもある。ところがこの冬は1月から大量の鹿が現れた。原因は道東に降った十年ぶりの大雪である。雪に埋もれた山奥から餌を求めてやって来たのだ。日当たりのいい斜面には必ず十数頭のエゾシカを見ることができる。一見のどかな風景にみえるが、実はこれが大変やっかいな危険性をはらんでいる。 . . . 本文を読む

十年目を疾走、冬の湿原号

2010年01月26日 09時34分10秒 | ニュース/出来事
今年もSLの季節がやってきた。冬の湿原号として初めて釧路湿原をSLが走ったのが2000年の1月。それから早くも十周年を経過した。白一色の雪原を、黒煙を噴き上げ、懸命に走る巨大な黒い機関車。それは昭和という時代を力の限り生き抜いてきたお父さんたちの姿をそのまま映して見える。この必死に走る姿を見ると、忘れかけてしまった「熱」とか「思い」が蘇ってくる。今も多くの人を引き付ける理由がこれなのかも。 . . . 本文を読む

日本を襲う、なんとか振動!?

2010年01月22日 09時54分45秒 | ニュース/出来事
この冬の道東は異常に雪が多い。12月から1月にかけて、連日の雪。釧路測候所の記録では十年ぶりの豪雪ということだ。昨秋の長期予想では暖冬の予報であった。それが一変しての寒波襲来である。やはり、世界的な天候不順の影響なのか。そんな時、新聞紙上などに登場したのが、「北極振動」なるもの。これが原因で寒波の襲来がきたという。いったいこれは、どんな振動なのだろうか。 . . . 本文を読む

厳冬の贈り物、霧氷

2010年01月19日 09時51分35秒 | 自然/動植物
外気温がマイナス20度を超えると、川霧が発生する。川面から立ち上る川霧は寒気の中を漂い、周辺の木々の中へ。小枝に触れた川霧はそのまま結氷して、美しい霧氷の風景を披露する。川の周辺に限られ、少しでも温度が上がると霧氷はたちまち消えてしまう。そんな儚さをもつ霧氷は、厳しい冬を過ごす北国の人たちに届けられる贈り物でもある。 . . . 本文を読む

世界一でなきゃ、だめなンですか?

2010年01月15日 09時42分36秒 | 海外
新年早々の一月四日、ドバイに世界一の複合ビル「ブルージュ・ハリファ」が誕生したニュースが世界に発信された。尖塔までの高さ828m、168階建て。その高さに何の意味があるのかよくわからないが、建設途中から他の国のビルの高さを考慮、たびたび設計が変更された。とにかく世界一でなければだめだったようである。そのために予定よりだいぶ遅れての完成であった。これがバベルの塔にならなければと、多くの人が思ったに違いない。 . . . 本文を読む

年賀状・考

2010年01月12日 09時19分02秒 | 社会・文化
お屠蘇気分がようやく消えかけたころに年賀状の話とは、多少違和感を覚える人がいるかもしれない。だが、年賀状に背を向けて二十年以上を経過した私だからこそ、今、ということもある。私が年賀状を廃止した理由は、なんとなく、というほどいい加減ではなかったが、それほど重い理由でもなかった。それ故なのだろうか、ここ数年間で多少の心境の変化がある。この時期になると年賀状のことを、あれこれと考えてしまう。 . . . 本文を読む

冬のヒヨドリ?

2010年01月08日 10時29分38秒 | 自然/動植物
雪、雪と続く毎日。いつもと違う道東の冬に気が滅入る日々。気晴らしに出かけた雪の林の中(正確にはレストランの窓越し)で見かけぬ鳥を見た。ヒヨドリである。北海道のヒヨドリは夏鳥が常識。冬は南へ渡る。留鳥のヒヨドリは本州以南に限られる(野鳥の専門書から)。特別に一羽だけ残ったかと思ったら、目視できただけで三羽いた。どうやら道東の自然の中で留鳥として生息しているらしい。野鳥の常識も変化しているのだ。 . . . 本文を読む

初夢!?

2010年01月05日 10時44分18秒 | 地域/北海道
新しい年になって最初に見る夢。今年はどんな夢が、となんとなく期待してしまう。できれば心地よい夢にしたい。そんな願いは今年見事に破れた。なんと、北海道が日本から独立するという、とんでもない夢を見ていた。連日の酒のせいなのかもしれない。嫌な汗の中で目覚めていた。正月早々実に縁起が悪く思う。お祓いをしなければと思いながら、箱根駅伝を見ていたら、嗚呼、五区で明治は失速。悪夢は現実となった。 . . . 本文を読む