原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

ヒットラーの遺産

2014年01月31日 10時05分49秒 | 海外
  もう二十年位前の話になるだろうか。モナコで取材(雑誌)があった。地中海をめぐるクラシックヨットのレースがあり、そのゴール(スタートはイタリア)がモナコであった。レースの後、観光局に紹介されたのがLASSE号のキャプテン。ドイツ人で印刷所を経営しているという。彼の持ち船は、その昔ヒットラーの所有であった。愛人であったエヴァ・ブラウンにプレゼントしたヨットである。その証拠の記述がプレートの横にある雑誌記事。これまで数多くのレースに登場しており、作り話ではない。その夜、船に招待され、ワインを飲みながら会食。別れ際に渡されたのが写真の記念プレート。こうしてヒットラーの遺産の一部がわが手に残った。 . . . 本文を読む

15年目は重連で、馬と走る。

2014年01月28日 09時21分56秒 | 地域/北海道
  Sl冬の湿原号が1月18日から始動している。釧路を出発に1月の週末は川湯まで。2月から3月9日までは毎日標茶までの釧網線を走る。往復1便ずつ。重連が走ったのは1月25日と26日の二日。この25日に合わせて標茶の牧場ではSLに並走する乗馬イベントが行われた。馬とSLの並走は今年で15年目。重連と走るのは初めてとか。1年にたった一度の、しかもわずか数分の並走イベント。事前に道新などで予告されていたせいか、かなりの人数が集まっていた。メディアも数社が来ていた。観覧場所も改良。昨年の逆向きSLとはやはり趣が違う。まずは成功!おめでとう。 . . . 本文を読む

ご乱心

2014年01月24日 09時54分06秒 | 政治
  「ご乱心じゃなければ、こんなところに出てこない」。旧熊本藩第十八代藩主細川護熙の都知事選立候補におけるお言葉である。いやはやの発言だが、意外にメディアはこれに喰いついていない。だけど、これを聞いた都民の気持ちはどんなだろうか。「こんなところ」とまで言い切った。この殿さま目線はどうかなと思うのが普通なのだが。下々のものよ、お前たちがあまりにもだらしないから、余が登場した。他の候補よ、控えおろう。てな気分が透けて見える。後期高齢者になって、声に張りもなく、晩節を汚す事はほぼ確か。お戯れもいい加減に、と諭す家老はいなかったようだ。 . . . 本文を読む

棄民

2014年01月21日 10時23分33秒 | 社会・文化
  ちょっとばかり古い話となるが、中学に入ったばかりの頃、一人のクラスメートが転校することになった。転校と言っても外国、それもドミニカというカリブ海の島国への移動である。おそらく中学校も卒業ということになるのだろう。ドミニカへ移民する一家のひとりだった。別れのあいさつをする彼の姿が忘れられない。海外への移民はおそらく彼の希望ではないはず。名残惜しそうに別れを告げ、寂しさを体いっぱいに表現していた。その後、ドミニカ移民の悲惨な現実を聞いた。あの友が今どうしているか、まったく分からない。すごく嫌であるが「棄民」という言葉が頭をよぎる。 . . . 本文を読む

消費(味)期限

2014年01月17日 09時23分20秒 | 社会・文化
  いつからだったのだろう。生鮮食品に賞味期限や消費期限の日付がつくようになったのは。まだ十年程度なのではと思うのだが、スーパーなどで買い物をする時は自然に期限日を確かめるようになった。なんでも賞味期限とはおいしく食べられる期限で、消費期限とは食べても安全な期限を示しているとか。基本的には品質の劣化が早く、長くは保存がきかない食品には消費期限。品質の劣化が比較的遅くてある程度保存がきく食品には賞味期限が表示される。消費期限を過ぎたものはできるだけ食べないほうがよく、賞味期限の方は多少過ぎても食べられないことはないらしい。 . . . 本文を読む

寒い朝

2014年01月14日 10時14分01秒 | ニュース/出来事
  わが道東の今朝の最低気温はマイナス20.3度。新年にになってこれで一週間ほどマイナス20度以下を記録している(最低はマイナス23.2度)。テレビのニュースでは日本列島を異常寒波が襲っていると叫んでいた。冬本番という印象を強くするが、どうも北のはずれで生活していると、この異常寒波という言い草が奇妙に聞こえてならない。東京では積雪1センチで交通渋滞やトラブルが続出するらしいので、大騒ぎをする気持ちは分かるが、この時期のこの気温はそれほど異常なのだろうか。しかも毎年のようにこの時期に同じような騒ぎをしている。マスコミは東京中心だから、ま、ある程度やむを得ないが、年中行事のように騒ぐのはどうなのだろう。 . . . 本文を読む

ひとりぽっちの夜

2014年01月10日 10時50分39秒 | 社会・文化
  坂本九のヒットソング「上を向いて歩こう」が登場したのが1961年だった。「ひとりぽっちの夜」というフレーズは、この歌の中の一節。ご存じ永六輔の作詞である。いかにも青春世代のセンチメンタリズムに満ちた一節である。若者の不安定な精神の日々を反映していたかのように見える。恋の歌にも見える。だが作詞した永六輔の談によれば、この歌は60年安保の反対運動に参加して、打ち敗れた悔しさを謳ったものであった。当時、東大の女学生(樺美智子)が警察隊との激突で死亡した時であり、学生運動が急激に盛り上がった瞬間の時でもあった。 . . . 本文を読む

酔漏正月

2014年01月07日 08時38分43秒 | Weblog
  あけましておめでとうございます。   私にとっては、近年まれにみる悲惨な正月になった。新年早々にこういうブログにするのは多少の迷いがあったが、他人に役に立つとは思えないけれど、ひょっとすると何かの参考になるかもしれないというささやかな期待もあって披露することにした。多少、尾籠な話となることは前もって伝えておきたい。 . . . 本文を読む