原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

桃太郎の正義って??

2009年06月30日 09時11分02秒 | 社会・文化
岡山駅のすぐ前に、キジ、イヌ、サルを従えた桃太郎像がたっている。桃太郎伝説の故郷、岡山市の観光の目玉の一つがこれであった。お祭りはもちろんあるし、通りに名前が付けられ、子供の桃太郎の銅像まで街中にある。長く親しまれてきたお伽噺の主人公であり、桃太郎伝説を知らない人がいないほど日本中に浸透している。だが、桃太郎の話を聞けば聞くほど、違和感を覚えてしまう。こんな風に感じる私がやはりおかしいのだろうか。 . . . 本文を読む

お、桃太郎城!

2009年06月24日 14時15分32秒 | 携帯電話用
違いますね。遠くに見えるのは岡山城。手前は桃太郎像ではあるが、桃太郎城とは言わない。岡山はこれで二度目の訪問で桃太郎と後楽園しか知らなかったけど、なかなか美しい城もあることを知った。黒板の天守閣がそびえているところから、烏城とも呼ばれている。 しかし、岡山はやはり桃太郎だろう。城を眺める川辺にある像は、水辺の桃太郎の名前がつき、メーンストリートは桃太郎大通り。岡山駅前には家来を引き連れた桃太郎が . . . 本文を読む

ミッドナイト・ゴルフ

2009年06月19日 10時38分23秒 | 海外
6月21日は二十四節気の一つである夏至の日となる。北回帰線まで北上していた太陽の軌道がこの日を境にまた南下していく。つまり、一年でいちばん昼の時間が長い日となる。季節の変動に敏感に生活している人類は、昔からこうした季節の変わり目を大切にする。世界各国でいろいろな行事が催される。日本では二見が浦(三重県)の夫婦岩が有名で、この時期だけ岩の間から朝陽が昇る。信仰とも深く結び付いて夏至がある。 . . . 本文を読む

秘密のベニバナヤマシャクヤク

2009年06月16日 09時49分58秒 | 自然/動植物
ミステリーじみた言い方で誤解されそうであるが、「ベニハナヤマシャクヤク」という長い名前のこの野花こそ、知る人ぞ知る、貴重な植物。マニアにとっては垂涎の花なのである。なにしろ絶滅危惧種であり、北海道のレッドリストに指定されている花。うっかりそのありかなど伝えてしまったなら、たちまち盗掘の餌食にされてしまう怖れがある。山奥で密かに、そして絢爛と咲かせておくために、秘密なのである。 . . . 本文を読む

森の職人、アカゲラ

2009年06月12日 10時07分09秒 | 自然/動植物
シラカンバの並木を抜け、ナラやミズナが生い茂る林の中に入った時、頭上でうごめく気配を感じた。見上げると土鳩を一回り小さくした鳥が木の幹に取り付いていた。紅い腹が見える。どうやらアカゲラらしい。周辺にはたくさん棲息する留鳥の一つ。だが「にわか森の観察人」にとっては貴重な野鳥である。このアカゲラこそ、この森の住民である鳥族を撮影した記念の第一号となったからである。 . . . 本文を読む

白の間奏曲、ミヤマザクラ。

2009年06月09日 10時31分24秒 | 自然/動植物
道東の遅い春の足音もその速度を増し、初夏の香りが漂う五月の末頃、緑の森の中に真綿のような白い模様が見え始める。それは緑に隠れるように密やかにあった。直径1.5センチほどの小さな花弁で、緑の葉の上にちりばめられるように咲く。この木は高さ10メートルを超すものが多く、葉の上に咲く花は下から眺めるとわずかしか見えない。密かに咲いているように見えるのはそのせいなのだ。触ると音楽が聞こえそうなさわやかな風情がある。 . . . 本文を読む

ブレイブ・ハート!

2009年06月05日 10時43分31秒 | 海外
ウィリアム・ウォーレスの名前を言うとき、スコットランド人は実に誇らしげな顔となる。イングランドからの独立を目指し、スコットランド人を奮い立たせた13~14世紀の英雄だからだ。日本で言えば坂本龍馬のような人気スターとも言える。志半ばで暗殺される経緯も両者はよく似ている。この英雄をハリウッドは映画化した。「ブレイブ・ハート(1996年)」である。以後、この言葉がスコットランド人の合言葉となったのである。 . . . 本文を読む

宝の山(軍馬山)を歩く。

2009年06月02日 10時20分50秒 | 地域/北海道
新しい遊び場所を見つけた。きっかけは万歩計であった。生まれて初めて持ったもので、どう使っていいのか分からず、やみくもに歩いていたけど、ちっとも面白くない。そんな時気付いたのが軍馬山。家のすぐ裏にある。山の中に続く散策道があり、結構アップダウンもある。樹林の間にはいろいろな野草が花を開かせている。カメラ片手に歩き始めた。ここが「宝の山」であることを知らなかった己の無知もまた発見していた。 . . . 本文を読む