原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

マユミ異変、に思うこと

2011年09月30日 08時32分28秒 | 自然/動植物
 道東の秋が日に日に深まっている。日中の気温はまだ20℃前後で暖かな日差しはあるが、朝晩は結構涼しい。秋の気配を実感しようと軍馬山に入った。まだ紅葉には少し早い。緑の中に秋の実りを象徴する赤い実がちらほら。アキグミである。まだ深紅ではない。眼をさらに転じた。すぐ近くにあるはずのマユミの実を探し求めた。あの薄紅の淡い色が見えない。なぜだろうと、さらに記憶にあるマユミの木へ。しかし、全く実がない。昨年は一週間早く山に入ったが、マユミは鈴なりに実をつけていたで。どうしたのだろう?周辺を歩き回ったが、マユミの実は見つからなかった。 . . . 本文を読む

ウチダザリガニを巡る、ちょっと嫌な話

2011年09月27日 08時44分26秒 | 自然/動植物
 久しぶりに山に入った。紅葉には少し早いが、山は着実に秋へひた走り。だが例年とは違う様があちこちに。これはどういうことなのか、今一度確認して次回のブログで紹介したい。いつもの散策道の途中に二子池がある。何気なく覗くと、水の底で蠢く影がちらほら。ウチダザリガニである。春先よりかなり大きい。目視しただけで二十数匹。一昨年の駆除でかなり数が減ったと思っていたが、いつのまにやら復活。2009年7月17日の当ブログ(星の原野から)でも書いたが、この池の上流にはニホンザリガニが生息する。増殖する特定外来種の強さに、在来種の未来の危うさを憂う。 . . . 本文を読む

縄文の血(その二)

2011年09月23日 08時29分06秒 | 縄文
 縄文人とは一体どんな人たちであったのか。今の日本人にどのようなDNAを残しているのだろうか。私見と想像が入り混じってはいるが、決して空想話を語ろうとしているのではない。遺跡に残された事実を積み上げていくと、日本人の原点が鮮やかに浮かび上がってくる。大震災に続く原発事故、たび重なる台風襲来による大洪水被害。列島を襲う災害は半世紀分もまとめて押し寄せたようだ。打ちひしがれる日本に、政治の停滞、円高が追い打ちをかける。ズタズタになった日本人の心。こんな現状だからこそ自信と誇りを呼び戻すために、いま縄文の心を知る必要があると思う。 . . . 本文を読む

縄文の血(その一)

2011年09月20日 08時40分47秒 | 縄文
 北海道全域にわたって縄文遺跡が数多く点在している。我が標茶町も同様で、町内に全部で210を数える遺跡があり、そのうちの140までが縄文遺跡である(他はアイヌの遺跡)。すでに過去ログ(星の原野から)でも取り上げている。縄文時代については長い間、歴史の一通過時点以上の評価は得られていなかった。ところが昨今の研究で、縄文文化には日本の原点があり、欧州を含む他のどの国にも属さない独特の歴史文化であったことが解明されてきている。縄文を知ることは、日本人を知ることに繋がる。縄文時代は単なる歴史の1ページではなくなってきたと、強く思う。 . . . 本文を読む

ノンアルコール・ビールって、どうなの?

2011年09月16日 07時38分53秒 | 社会・文化
 秋の定期健康診断を受けるために、数日間アルコールをストップした。しかし、この空白の数日間を無駄に過ごすのはもったいない。そこで、世間を騒がすノンアルコールのビールとやらをじっくり味わってみようと思い、各メーカーをそろえた。テレビCMではたいそう旨そうに宣伝している。はたしてそうなのか。テイスティング・テストなるものを自分で実践してみる絶好の機会とも思った。また誰かの参考になるかもしれない。だが、味というのは個人の嗜好で大きく表現も印象も変わる。万人が認める一つの味などあるわけがない。あくまで個人の意見としての参考に。 . . . 本文を読む

七分咲き、春国岱のサンゴソウ

2011年09月13日 08時49分37秒 | 自然/動植物
 根室湾と風連湖を区切るようにある長洲、春国岱。6月から8月にかけてハマナスが一面を飾る自然が美しい根室百景のひとつである。この春国岱で今年はサンゴソウがいいという風の便りを聞いた。そこで早速、春国岱へ。サンゴソウの群生と言えば能取湖のウバラナイが有名であるが、今年はこちらが気になる。以前に訪れた能取湖とほぼ同じ時期であったのだが、今年の方が少し遅れ気味なのか、まだ七分咲きという感じ。それでも緑の湿原を染めるように朱色が広がっていた。ネイチャーセンターの話では10月初旬がベストシーズンとか。これからが見ごろとなる。 . . . 本文を読む

中国の民は幸せなのだろうか?

2011年09月09日 09時00分20秒 | 海外
 まことに余計な心配であることは、十分に理解している。しかし、約一か月前(8月4日)にでた産経のニュースには驚かされた。「中国の精神障害者、がん上回る1億人超」というもの。出所は中国国営新華社通信である。だいたい、中国のデータ類の発表はいいかげんなものが多い。サーズや鳥インフルエンザ時の被害状況の報告はひどいものであった。隠ぺいそのものである。ところが、こうしたデータが国直轄の通信社から臆面もなく出てくる。なぜなのだろうか?事の真偽以上にそちらが気になる。だからこそ、中国の国民は本当に幸せなのだろうか、という思いが彷徨う。 . . . 本文を読む

すっきりしないぜ、空も心も!

2011年09月06日 08時29分47秒 | 社会・文化
 天高く馬肥ゆる秋、台風一過、女心と秋の空(これは関係ないか)。秋と言えば抜けるような青空と涼しい風が吹くのが相場。ところが、最近はすんなりと秋にならない。昔から道東の9月と言えばいっきに秋となり、冬がいち早く顔をのぞかせる。今年はというより最近は、何かとぐずぐず。暑さがいったりきたり。つい昨日まで、台風が二つばかりのろのろと北上。そのために湿度が高く暑い日々。とても北海道の秋とは思えない。やはり、温暖化による異常気象の影響なのか?それとも、これが地球の正常な活動なのか?戸惑いも含めて、心の中からモヤモヤ感が膨らんでくる。 . . . 本文を読む

国民の我慢にも、限度があるぜ!

2011年09月02日 08時26分43秒 | ニュース/出来事
 時の流れが速い。あっという間の9月。山は実りの時期となった。3月11日から半年が経過しつつある。大震災から日本はどれほど復旧したのだろうか。あの前総理は辞めるにあたって、達成感があるとさえ、高言した。どこにどれほどの達成事実があるというのか。笑えない冗談だ。その総理もようやく交代した。今度の内閣はドジョウ内閣だとか。いやはや日本国民も舐められたものだ。幹事長があの日教組の癌である。この御仁の最初の発言にはひっくり返った。「いま国民が最も望むことは、党内融和である」だって。震災復興や原発の収束より、党内融和の方が大切だと宣言した。さすが日教組。こんな政治に日本国民はまだ、我慢しなければならないのか。絶望感に襲われる。 . . . 本文を読む