原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

鎮魂の海へ、祈りの岩。

2015年06月30日 09時43分27秒 | 地域/北海道
世界のどこにでもあるが、風景が作る物語というものがある。奇岩の類はとくに物語の素材となる例が多い。太平洋に面した道東の海岸線にもこうした物語は点在している。偶然見たのだが、海に立つ岩がそこにあった。この岩にも物語があるのだろうと、写真に収めた。ところがこの岩は無名だった。観光リストには載っていない。この岩から北へ少し行くと涙岬があって、そこにある立岩には悲恋物語がある。どうやら私が見た岩はあまり人目に付かずに今日まで来たものか。名もなき岩が妙に印象に残った。 . . . 本文を読む

フランス人の勘違いが始まりだった。

2015年06月16日 09時33分06秒 | 自然/動植物
道東は6月になるとフランスギクが一斉に花開く。群生する性質を持ち、野が白い花で埋め尽くされる。この季節の道東の風物詩の一つでもある。だが、この花のことを「マーガレット」と思っている人は意外に多い。名前は違っても同じ花だと思っている人も多い。この誤解はフランス人の勘違いに端を発しているのだが、ちょっとばかり複雑な事情があり、誤解もやむを得ないものがある。基本、マーガレットは寒さに弱く、北海道では自生しない。野に咲くのはフランスギクでしかないのだ。 . . . 本文を読む

逆効果、裏目。

2015年06月12日 08時36分55秒 | 政治
6月9日に日本記者クラブで行われた村山富市元首相と河野洋平元官房長官の対談と質疑応答にはちょっとあきれた。安倍首相による戦後70年の談話に影響を与えたいという切なる願望のためであったのだろうが、その目論見は見事に外れた。内容が全くなかった。お互いの談話を褒めあう気持ち悪さもさることながら、とっくにウソがばれ、色あせた論理の繰り返し。この話を聞いて喜ぶのは、世界では中国と半島の国だけだろう。首相談話に何の影響も与えないどころか逆効果でしかなかった。 . . . 本文を読む

アカハラだけど、それが何か。

2015年06月09日 08時46分42秒 | 社会・文化
近頃、マスコミとやらで「アカハラ」という言葉がちょくちょく出てくるから、俺の人気もチョットは上がってきたのかな、と悦に入っていたら、コンチクショウだね。とんでもねぇ誤解だった。何のことはねぇ、アカデミック・ハラスメント、つまりアカハラのことだってョ。なんだよ、ソレ!ただの子供じみたイジメ話じゃねぇか。最高学府に籍を置く人間のすることかい。いやな世の中になったね。というより、人間がばかになり下がったのかな。鳥の脳みそ並みだネ。と、鳥に言われちゃおしまいだ。だらしねぇよ! . . . 本文を読む

美女美女、好きーっ!

2015年06月05日 09時26分51秒 | 自然/動植物
美女が大好きなのは一人の男として理解できると思うが、野鳥がなぜ?と思う人がいるかもしれない。実は「美女が好きだ」と鳴き叫ぶ野鳥がいるのである。鳥の名はセンダイムシクイ。ウグイス亜科の野鳥である。ウグイスによく似ているので時折私も間違える。名前を聞くと仙台を拠点とする野鳥に聞こえるが、まったく関係がない。「チヨ、チヨ、ビィー」と鳴く声が名前の由来や美女と深くかかわるのである。それほど昔から愛されている野鳥ということなのだ。 . . . 本文を読む

ナルシスト、キビタキ

2015年06月02日 10時04分20秒 | 自然/動植物
なかなかに見目麗しき野鳥である。黒い背中に映えるオレンジの胸。遠目からでもその存在は確認できる。ヒタキ科の鳥であり胸の色からキビタキと名づけられたのであろう。しかし、この鮮やかな姿は雄のもの。雌はと言うと意外に地味な色あい。対照的な一対となる。自然界はどちらかと言うと雄の方が派手な装いが多い。これは、できるだけ目立って、雌を呼び込み子孫繁栄を達成するための神の采配。人間界隈とはちょうど逆の立場。人間が間違ったのか、神がそうさせたのか。ま、どちらでもいいのだが。 . . . 本文を読む