原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

ずっとウソだった。

2012年09月18日 08時34分05秒 | 社会・文化

 

斎藤和義と言うミュージシャンが歌う動画が20114月にYouTubeで流れた。歌は彼が前年に発表した「ずっと好きだった」と言う歌の替え歌で「ずっとウソだった」である。内容は311日に起きた東日本大震災が原因で水素爆発を起こした福島原発事故に対するもの。原子力は安全ですと言いながら、みんな嘘だった、と非難した。原発推進派には強烈なアンチテーゼとなった。日本国民も、原発の安全神話に疑問を持ち始めていただけにタイムリーだった。一般の常識と言うものが実に危ういものであることや、内容もよく知らずに盲信することの危険性を強く感じさせた。

 

政府がまじめな顔をしてプロパガンダを続けると、多くの国民がその文言に染まっていく。日本人だってこのように騙されるのである。まして外国となるとそれが一層増幅される。愛国心を呷りながら、歴史解釈を少しずらすだけで、真逆の認識が生まれていく。昨今の韓国と中国の騒動を見ると、何か物悲しくなるほど愚かしく感じる。もし彼らが信じていることが「みんな嘘だった」と分かった時、どうするのだろうか。たぶん、真実を突き付けられても彼らは絶対に認めようとしないだろう。もし仮に理解したとしても別の捏造歴史を突き付けてくるに違いない。とすると、今ある問題に対する説得などきわめて無駄なことになる。ようするにきりがないのだ。

 

いま中国の反日デモは尖閣諸島の日本国有化にたいするものとなっているが、根はもっと深く、愛国精神を高めるための反日教育(江沢民以来の教育)の影響そのもの。韓国との竹島領有権問題も裏にあるのは日韓併合以来の歴史認識。これはもう難癖。その捏造の範囲は限がりない。

中国が思う、南京大虐殺、百人切り。韓国が思う、従軍慰安婦、日韓併合による侵略。これらはすべて捏造、および拡大解釈にすぎない。すべて虚言に基づくもの。正確な証拠など全くない。これが彼ら反日運動の原点となるのだから、国によるプロパガンダの恐ろしさが分かる。

しかもこうした反日運動のきっかけを日本人(本当の日本人かどうかは疑わしいが)が日本国内で起こしているということも見逃せない。それだけに根が深いのだ。

南京大虐殺はアメリカ在住の中国系の記者が出発点だが、その事件を後押ししているのは日本人だ。朝日新聞(記者本田勝一)による記事で一気に広まった。記事は中国人の話を載せただけで、その裏はまったくとっていない。言うがままに記事にしたのである。その悲惨な被害状況(中国人が語るもの)は、じつは日本人が受けた通州事件(1937729日)とそっくりであった。通州事件を日本では教えることもない。

百人切りは毎日新聞の誇大記事がきっかけだった。これを書いた記者自身がウソだと認めているのに、中国はこの日本人当事者を死刑にしている。

従軍慰安婦に関しては完全な日本人による捏造。これを韓国は百%利用している。従軍慰安婦と言う言葉さえ昔はなかった。従軍看護婦を利用して作られた戦後の言葉。それも小説であった。それを使って吉田と言う元共産党員が済州島で韓国女性を拉致したと告白本を出す。しかし、その後の調査で全くのウソと分かった。本人も後年フィクションだと白状している。しかし韓国で表彰までされた吉田は引っ込みがつかなく、マスコミで発表することを拒んだ。最悪なのは、これを利用して告発したのが現社民党党首の福島瑞穂。金と言うお婆さんを見つけてきて、日本に賠償を要求した。ところがこの金おばあちゃん、言うことが韓国内と日本でまったくバラバラ。信用性ゼロ。これに輪をかけたのが、またしても朝日新聞。植村と言う記者が大捏造記事を書いた。このおばあちゃんのウソをそのままに。しかも女子挺身隊と混同した間違い記事。この植村記者の奥さんが韓国人で、この母(義理)が韓国の被害者をまとめた中心人物。ここからのリーク記事であった事はみえみえ。この義理の母は韓国で詐欺事件の首謀者として逮捕されている。この場に及んでも、朝日新聞は依然として訂正記事も出さない。

いろいろな意味で、日本の本当の敵は日本国内にあるのでは、と思わざるを得ない。今ある韓国や中国の問題の影に常に彼らいる。靖国参拝についても、韓国や中国に触れまわったのが元社民党党首である。そこから問題が大きくなったのであって、それまでは両国とも靖国の存在さえ知らなかった。大局観を持って落ち着いて理性的に解決しようなどと、いまさらわざとらしく言う朝日新聞など信用できるわけがない。

 

日本と言う国は民主国家であり言論の自由はあるが、教育界まで自由をはき違えているようだ。日教組が完全におかしい。とくに北教組などは、竹島は韓国の領土だと主張している。そういう教育を許す文科省と言うのもどうかと思う。

最近、アイヌ新党と言う政党が立ちあげられ、次の総選挙に候補者を立てるらしい。アイヌの人のための政党と言うことらしいが、これもどうなんだろうか。もともとは北海道の先住民として認めた国会決議に端を発している。先住民と言うものの定義もあいまいのまま、国連の先住民決議に准じて、全員一致で決定した。明らかに政治の怠慢である。新たな利権組織を生みだしたに過ぎない。日本の歴史を見ればこの不自然さは一目瞭然。アイヌ文化が形成されるのは11世紀から。それ以前の一万年前からには日本全体に縄文時代が継続していた。縄文人と呼ばれる人たちが確実に存在していた。なぜ後から来たアイヌ人が先住民となるのか。その説明ができていない。北海道では縄文人とアイヌ人は同じだったという珍説がある。すでにDNAなどの調査でまったく違う民族であることは証明されている。それでも日本のある一派は、先住民アイヌ説を曲げない。

 

日本の本当の敵(反日一派)が、わが内にあるなんて、悲しむべきことだ。

 

本日、918日は中国にとって忘れられない日となっている。81年前の1931年に柳条湖で事件が起きた。また反日デモが拡大するにちがいない。柳条湖の事件は確かに満州事変のきっかけとなり、中国との戦争拡大につながった。日本が連合国に侵略戦争の罪を着せられるきっかけとなった事件でもある。だがそれまで蒋介石による様々な謀略があり、それにのせられたように関東軍が動いていた。その後の活動はむしろ蒋介石の謀略にはまっていったという歴史の側面も見なければ、真実は語れない。また国際連合だって、日本の行動はその当時認めていた。にもかかわらず、戦後に侵略戦争と判定した。すべてが日本を罪人とするためのものであった。だが、自分たちに都合の悪い歴史に蓋をするという中国では、絶対に真実は語られないであろう。中国で歴史の真実を語られる時が来るのは、あと千年はかかるのではないだろうか。またまた日本関連各社が略奪や破壊の被害を受けるだろう。日本人の安全性も危惧されている。が、日本政府はどんな手だてをするのだろうか。相変わらず遺憾に思うしか発しない。中国国民は戦争だと騒いでいる。中国政府も困りだしている。ものを言うチャンスだと思うのだが。

 

いずれにしても、いろいろな問題の原点がウソから始まったということを知ったら、かの二つの国の民衆は相当な衝撃を受けるだろう。だが、真実を分かっても彼らは認めることはしない。彼らのメンタリティーは残念ながらその程度だから。遠いいつの日か「なに、あれはみんなウソだったの」と認識し、口にすることができる普通の国民となった時、初めて世界に平和が訪れる。

 

*写真は破壊され略奪の被害にあった中国国内の日本店の様子。世界中に中国の恥をさらしていることを、中国人はどれほど理解しているのだろうか。


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2 コメント

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大本営発表… (numapy)
2012-09-18 10:23:36
元日経記者の牧野洋が「官報複合体」という本を出しています。この中で、彼は歴史を紐解きながら、「大本営発表記事」、つまり発表側のニュースをそのまま丸ごと記事にする、「広報化メディア体質」を鋭く批判してます。
本田勝一など、朝日新聞の記者にはその傾向は強い!まさにA級戦犯と言ってもいいでしょう。
それにしても、中国も韓国も教育の怖さをマジマジと感じてることでしょうね。きっと、当時の指導者たちはこんな風に民衆的ナショナリズムが勃興するとは思わなかったでしょうね。民度を低く育てる、というのは為政者の常とう手段ですが、ここまで伝達手段が発達してくると、彼らは自国民を大いに恐れざるを得ないでしょう。民度を低く育て過ぎた。指導部の困ってる姿が目に浮かびます。
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中国は確実に崩壊に向かってます (genyajin)
2012-09-18 11:34:04
デモを見ても、中国はどこか自爆テロ風。自分たちの国民をいじめています。日本車に乗っていると言うだけで暴行を受けた中国人がいます。デモに参加して戻ってきたら自分の車がぼこぼこにされて泣いている女性が報道されてました。この女性はまぎれもなく中国人。こんなバカなことをする中国人にしたのは中国共産党です。パナソニックの工場やジャスコを破壊したけど、そこで働く中国人労働者は無職になります。こんな単純なことも気づかない。民度以前のような気がします。ま、日本も他国のことは言えない状況であることも確かですが。日本より先に中国が破壊分裂をするような気がしています。
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