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万緑をゆく胸の火を消さぬまま 酒徳せつ子

2019年05月23日 | 俳句
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酒徳せつ子
万緑をゆく胸の火を消さぬまま
外は草木の緑に溢れ、人間にとっても心身共に心地が良い。そんな風景を潜って歩けば燃ゆる胸の火もいよいよ高ぶろうと言うもの。永い冬の日を目覚め春には膨らんだ夢を終に実行する時が来た。思えば幾たび企て挫折した事か。だがその度に消える事の無かった夢がある。たった一度の命だもの思いの尽きるまでやり遂げよう。:俳誌『百鳥』(2018年8月号)所載。
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