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熊谷順子
霜の朝肩すくめゐる道祖神
霜が降り始める気候となった。朝の通勤か通学の道に道祖神が鎮座している。見れば薄っすらと霜を被っている。心なしか肩をすくめているようだ。今や様々な古道へと観光客が訪れる時代となった。地元では気にも留めなかった道祖神がSNS上でアップされ見直されることもしばしばである。中には新たに夫婦神など置いたとかどうとか。道祖神も表情が無い様で結構な表情の持ち主である。古人も多分我らとおなし心根を持っていたのだろう。:俳誌『春燈』(2017年3月号)所載。
熊谷順子
霜の朝肩すくめゐる道祖神
霜が降り始める気候となった。朝の通勤か通学の道に道祖神が鎮座している。見れば薄っすらと霜を被っている。心なしか肩をすくめているようだ。今や様々な古道へと観光客が訪れる時代となった。地元では気にも留めなかった道祖神がSNS上でアップされ見直されることもしばしばである。中には新たに夫婦神など置いたとかどうとか。道祖神も表情が無い様で結構な表情の持ち主である。古人も多分我らとおなし心根を持っていたのだろう。:俳誌『春燈』(2017年3月号)所載。
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