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さびしさは秋の彼岸のみづすまし 飯田龍太

2018年09月22日 | 俳句
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飯田龍太
さびしさは秋の彼岸のみづすまし
夏の盛りを過ぎて「暑さ寒さも彼岸まで」の秋彼岸となった。あるがままの日常をただただ流されて来てしまった。ふる里の木橋に立ち止まってゆるやかな小川の流れを眺める。みづすましが何思い煩う事もなげに回転している。ふいに寂寥が身に襲う。これで良いのか。これで良かったのか。我が身の無力を悔いて歯ぎしるする。等身大に留まるさびしさが襲う。:句集『今昔』所載。
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