やんまの気まぐれ・一句拝借!

俳句喫茶店<つぶやく堂>へご来店ください。

かのひとの魂まとひ来るあげは蝶 藤木倶子

2018年09月17日 | 俳句
757
藤木倶子
かのひとの魂まとひ来るあげは蝶
人を偲んでいると揚羽蝶がやって来た。あたかも彼の人の魂を纏っているかの様だ。人をひとと表記する時それが異性であることを思わせる。それは失恋か片思いの恋であったりする。成就する恋で共に白髪となるもまた佳し。人生いろいろ恋もいろいろ。この黒揚羽蝶はわが心の空洞に舞っているかのひとである。どこかほろ苦い。:俳誌「角川・俳句」(2018年9月号)所載。
<いらっしゃいませー俳句喫茶店・つぶやく堂ーどうぞお入りください>

最新の画像もっと見る

コメントを投稿