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声あげぬこと恐ろしき蚊喰鳥 利根川輝紀

2017年07月06日 | 俳句
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利根川輝紀
声あげぬこと恐ろしき蚊喰鳥
暮れなずむ夏の街並みの中をコーモリが飛んでいる。鳴き声もあげずに不規則な飛翔を繰り返している。餌の蚊を追うのでこうなる。独自のレーダーで捕捉し高速で飛掛かる。まるで忍者の様で襲われる身になればさぞや恐ろしいことだろう。今夜は悪夢を見なければよいが。この蚊喰鳥、飛んでいるが鳥類ではなく哺乳類だそうだ。:読売新聞「読売俳壇」(2017年6月26日)所載。

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