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吾も知る母の軽さや春の虹 白馬

2017年03月13日 | 俳句
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白馬
吾も知る母の軽さや春の虹
戯れに母を背負いてそのあまり軽きに泣きて三歩歩まず(石川啄木)。その母の軽さを自分も知っている。家族を育てた偉大な力を蔵しながらも今にも崩れ落ちそうな弱々しさを合わせ持つている。晩年手をとって歩いた時に何と軽い母だったか。負えば何処までも負って行けそうだが何故か胸が締め付けられる。正面に大きな春の虹が掛かった。今はこの胸にある母さんと大きな虹へ向かって歩いてゆこう。:丘ふみ游俳倶楽部「百五十号発刊記念集」(2017年春号)所載

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