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教会の扉を押して寒き貌 山本あかね

2018年11月27日 | 俳句
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山本あかね
教会の扉を押して寒き貌
教会の扉を押して寒そうな容貌の列に並んだ。日頃世間の垢に塗れ暮らしているがふと心を清めたくなる時がある。そんな時教会は絶好の場所である。静かだし隣人と話さずに過ごせる。黙して座せば人々が自分とおなし淋しさにいる錯覚さえ覚えて親しい。時に説教タイムや冠婚葬祭に出くわすが例え他人であろうが共に悲しみ共に祝福する。そう言えば人の顔は十人十色ではあるが誰彼と寒そうにみえる季節ではある。:山本あかね句集「緋の目高」(2018年11月27日版)所載。
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