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香田なを
絹糸のやうな雨降る昼の虫
秋雨が絹の糸ほどの細い線を光らせている。昼なのに虫が鳴いている。夜の虫時雨とは違って一匹だけが鳴いている。今作者は独りそれを耳にしている。安んじているとも哀しんでいるとも表現できない一時。そんな時間を受容している。まあ小生の様な野暮天の手酌酒とは全く違う静かな時であろう。俳誌『はるもにあ』(第53号)所収。:やんま記
香田なを
絹糸のやうな雨降る昼の虫
秋雨が絹の糸ほどの細い線を光らせている。昼なのに虫が鳴いている。夜の虫時雨とは違って一匹だけが鳴いている。今作者は独りそれを耳にしている。安んじているとも哀しんでいるとも表現できない一時。そんな時間を受容している。まあ小生の様な野暮天の手酌酒とは全く違う静かな時であろう。俳誌『はるもにあ』(第53号)所収。:やんま記
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