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人の世はうろうろ燕すいすいと 上村敏夫​

2020年05月06日 | 俳句
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人の世はうろうろ燕すいすいと 上村敏夫
コロナ騒動では無いが人の世がざわついている。うろうろしている人間様を他所に燕がすいすいと飛び交ってゆく。東京近郊では土の残っている場所が減少し燕の数がぐっと減ってきた。巣造りに泥は必需品である。昔春泥に塗れ通った通学路も今ではアソファルト舗装である。そのアソファルトの商店街に昔の燕の巣が去年までそのままにしてあったが今年は取り払われた。燕すいすいが懐かしい。<生涯をのたりのたりと蝸牛:やんま>:朝日新聞「朝日俳壇(2020年4月26日)」所載。
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