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五月雨や棹もて鯰うつといふ 泉鏡花

2018年05月26日 | 俳句
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泉 鏡花
五月雨や棹もて鯰うつといふ
人生出世街道を行くか緩やかに生きるか、当然の事としてワタクシの選択は緩やかであった。各地を漂泊放浪してきたと言えば格好が良いが実態は釣り三昧の青春であった。白神山地の岩魚から葛飾の田川での鯰釣りまで釣りは何でもやって来た。鯰は陸釣りがほとんどであった。五月雨の頃は手長蝦とか鯰、雷魚がよく釣れた。土地の漁師から鯰うつ話や冬眠中の鮒や泥鰌を田の土を掘り起こして捕る話など面白かった。余談だか松下幸之助翁が助手を伴ってお忍び釣りの姿は何か惨めな感じがした。遊びは若い内ほど面白い。:山本健吉「鑑賞俳句歳時記・夏」(1997年2月10日)所載。
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