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月みゆるところに立てる一人かな 万太郎

2016年09月18日 | 俳句
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久保田万太郎
月みゆるところに立てる一人かな
中秋の名月を味わう季節となった。月光が煌々と射し込み、おおと立ち上がり月を覗きに歩んでゆく。見えた!余りの見事さに無言で立ち尽くす。漢は連れ合いに声を掛ける事なく心静かに一人佇んでいる。諸兄諸姉なら恋人を呼んだであろうに、対人恐怖症の私の場合はやがて月下独酌となるのであった。『名俳句一〇〇〇』(2002)所収。:やんま記


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