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人去れば人現るる花野原 下條春秋 

2016年09月30日 | 俳句
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下條春秋
人去れば人現るる花野原

広々とした野原に花が乱れ咲いている。透明に澄んだ空の下で人はそれぞれに散策し癒されてゆく。都会の雑踏から逃れ来た人々がぽつりぽつりと見え隠れする。私はある面影を見た気がして後を追った。どの草叢を分け入っても誰も居ない。やはり幻。葛の葉という戯曲は誰の手になったものだったか。『俳句』(2015年9月号)所載。:やんま記

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