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魔女とならむか夜長を骨のスープ煮て  櫛原希伊子

2016年09月13日 | 俳句
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櫛原希伊子
魔女とならむか夜長を骨のスープ煮て

秋の夜は長い。その夜長を鳥ガラのスープなんぞを取っている。ぐずぐずぐずぐと単調な音をゆったりと聴いているとそこはかとなく物狂おしい思いに駆られる。日常の些事にも疲れた今日この頃、いっそ魔女にでもなって非日常から飛び去ってみたいなど心巡らせる。余談だが小生にも魔女の一句があり<我が妻は魔女かすぐ出る冷奴>いや面目ない。俳誌『百鳥』(1965・1月号)所収:やんま記

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