やんまの気まぐれ・一句拝借!

俳句喫茶店<つぶやく堂>へご来店ください。

遅れ来て忙しく使ふ秋扇:的場秀恭

2020年08月19日 | 俳句
352
遅れ来て忙しく使ふ秋扇:的場秀恭
何かの会合に一人が遅れてやって来た。座るやいなや忙しく扇子を扇ぎだした。この残暑、年々厳しくなって来た気がする。座の視線を浴びて短く遅刻の事情を語る。気のせいか部屋の熱気が高まった。小生も落ちこぼれ人生で遅刻や挫折が多かった。そんなこんなの挙げ句に余生はぼーっとのんびり暮らしている。<ややこしき話となりぬ秋扇:やの字>:俳誌「角川・俳句」(2020年8月号)所載。
<いらっしゃいませー俳句喫茶店・つぶやく堂ーどうぞお入りください>