やんまの気まぐれ・一句拝借!

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鶯に終日遠し畑の人 蕪与謝村​

2020年02月14日 | 俳句
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鶯に終日遠し畑の人 蕪与謝村​
春耕で農家は忙しい。広い畑地を囲む藪では鶯が鳴いている。傍観する旅人は一幅の絵画を感じている。まだまだ寒い風ではあるが労働する者には汗ばむ陽気である。血のように赤い夕陽が辺りを照らし一日の帳が降りる。旅人も今夜の宿へと急ぎ向かうのであった。法・法華経~♪とは野鳥の声の聞きなしである。晩鐘に感謝あるのみ。:創元社:「俳句の鳥記」(2010年6月10日版)所載。
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