今日の出来事

どこへでも風の吹くままに。 http://www.geocities.jp/syanagio/index.html

「コンスタンティン」を観た

2005-12-15 | 映画・舞台・テレビ
「コンスタンティン」(2005)キアヌ・リーブス
 マトリックスが尻すぼみに終わったので、ここで心機一転、と思ったのですが。これはキリスト教徒じゃないと分からない映画じゃないかしら。
 主人公はヘビースモーカーの末期癌のエクソシスト。コンスタンティンは、かつて自殺を試みたために天国への道を閉ざされ、悪魔祓いという「善行」を重ねることで、何とか「狭き門」をくぐろうとするものの、大天使ガブリエルには嫌われ、魔王ルシファー自らが迎えに来るほど、地獄が報復を待ちかねている問題人物なのです。天国と地獄は本となりのパラレル世界であり、この世は、神と悪魔の賭場だという設定です。
 悪魔や地獄のCGはさておき、神(あるいは地獄)を信じていなければ、この映画の世界観は分かったとは言えないだろうと思います。ヒロインは、少女時代に悪霊が見えたほど霊感が強く、「聖なる存在」として、悪魔がこの世に転生するための器として選ばれています。その背景ではガブリエルが暗躍していて・・・。そこのところは、旧約・新訳聖書に親しんでいて、大天使と魔王のいきさつを知ってないと、いまいちピンと来ないないと思うよ?自己犠牲で天国の門が開かれる辺りも。
 そういう中で、(唯一)よかったのは大天使ガブリエルのティルダ・スウィントン。人間界では男装の麗人として登場します。といっても本来天使は両性具有というか中性なんですよね。あの繊細で酷薄そうな瞳に宿る狂信的な輝きには、絶対一目ぼれします。今度はナルニア国で、白い魔女役なんですが、まさにぴったりです。ますますナルニアが楽しみになりました。


最新の画像もっと見る