正確には「ジワジワ来る〇〇 思わず二度見しちゃう面白画像集」です。
ネットで評判になっている、ベストセラー(?)本。
この画像も、ネットで拾ったものですが、タイトルは、
「カメラ向けると絶対に調子に乗ったヤツが1人はいるので困る」
これ、説明はいりません。
こんな感じの画像が山ほどあるのですが、
なかでも、
「絶対そう言ってるとしか思えない写真」シリーズが笑えます。
こちらのタイトルは . . . 本文を読む
「短劇」坂木司
光文社 (2008/12/17)
26の掌編からなる短篇集です。
坂木司=いい感じ という枠からは逸脱して、
結構不気味だったり、意地悪だったりする作品が多いです。
(中には、いまいち、というのも)
個人的には「ビル業務」「物件案内」が好きです。
どちらも案外ほんわか系で、
この作品集の中では、いわゆる「坂木司」的と言えると思います。
毒を期待する向きや、ミステリを期待する向 . . . 本文を読む
「収入が十分あっても消費しない」傾向を「嫌消費」というそうな。
1980年代前半生まれのバブル後世代に顕著だそうだ。
『児童期のイジメ体験、勤労観の混乱や就職氷河期体験によって
植え付けられた「劣等感」があり、
買って後悔すること、将来の負担になるリスクは回避しようとする。』
(「嫌消費」世代 経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち
:「週刊ダイヤモンド」2009年12月26日号より要約引 . . . 本文を読む
「禁断のパンダ」拓未司:宝島社 (2008/1/11)
第6回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作で、グルメ物の本格ミステリという触れ込み。「和菓子のアン」の坂木司と同じ「司」だし(←全然関係ないか)、読んでみようかなと手に取りました。
・・・・・後味が悪い。確かに洋食の天才シェフや、若手の料理人がメインに登場し、(多分美味しいだろうと思われる)料理の描写が緻密なので、「グルメ」かも . . . 本文を読む
「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉
小学館 (2010/9/2)
「失礼ながら、お嬢様の目は節穴でございますか?」という帯に惹かれて購入。
大富豪令嬢であることを隠している刑事・宝生麗子が、
富豪の御曹司であることを鼻にかけるエリート警部ともに巻き込まれる事件を、
令嬢の執事・影山が毒舌と共に見事解決する、
という「安楽椅子探偵物」です。
主要人物3人の掛け合いが面白い。
いわゆる「残念な . . . 本文を読む
「図解相対性理論がみるみるわかる本愛蔵版」佐藤勝彦・PHP研究所(500円)
表紙に「文科系のヒトでも読んで面白い」とあったので、読んでみました。おもしろいです。
相対性理論が発表されたのは、1905年だそうです。
もう100年も前なんですね。
相対性理論には、絶対・一般の二つがあること。
量子論と相対性理論を合体させたものが量子重力理論であること。
人類の宇宙観の変遷。
どれも、名前や概要 . . . 本文を読む
「和菓子のアン」坂本司(光文社2010.4.25)
デパ地下の和菓子屋さんが舞台のちょっとした人情ミステリーの短編集です。
和菓子の老舗「みつ屋」の店員さんとお客の間に起こるささやかな問題は、
いつも和菓子がらみの薀蓄と一緒に、心温まる結末を迎えます。
大げさな事件も、ましてや殺人なんかも全然起こらないのですが、
登場人物の性格がユニークなせいもあってか、
ついつい読み進めてしまいました。これは . . . 本文を読む
えーーーーっ!!
本当に驚きました。
あのホーガンが亡くなったとは。
J・P・ホーガンは、科学の知識を根底に置いた楽観的なハードSFの名手。
「星を継ぐもの」3部作は、ミッシング・リングをテーマにしたシリーズです。
それまでにちりばめられていた伏線が見事に収束し、
一気に大団円へとなだれ込む終盤の見事さ。
知的興奮とは、このことです。
「星を継ぐもの」は別格として、一番好きなのは「終局のエニグマ」 . . . 本文を読む
「ぬばたま」
あさのあつこ
新潮社 (2008/01)
「バッテリー」のあさのあつこの大人向け幻想作品です。山の持つ魔力に取り付かれた男女の紡ぎだす物語が4編、語り手による締めまで、緊密に組み立てられた物語世界は見事です。ホラーと見ることもできますが、少し違うような気がします。失意の末、山に分け入り狼となった男の物語では、「山月記」「高野聖」風の色合いが濃く、むせ返るような生命力に満ちた山奥 . . . 本文を読む