最近「日本語の常識」を問うＴＶ番組がちょこちょこ入りますね。いつだったか、「厳か」の読みを問う問題が出て、可愛い若いタレントが全然読めてなくて、司会の「厳粛なという意味」という解説に「厳粛って？」と、ボケじゃなく質問した末に一言。「私の周りにはないですね。」そうなのか？「厳か」という概念がないんだから、当然、崇高とか敬虔もないよな。真摯もないな、きっと。これじゃあ、世の中がおかしくなるのも無理は . . . 本文を読む
カレンダー
2005-01-29 | 本
のどの調子がおかしいと思ったら、風邪です。病院で注射を打ってもらいました。病院もずいぶん久しぶりです。かかりつけの病院には、笹倉鉄平の「アトラス」の絵があるんで、ちょっと嬉しい。笹倉鉄平はすごく好きなんだけれど、サイズが大きすぎて我が家では飾る場所がありません。去年はカレンダーを買って自室に飾ってたんですが、カレンダーになるくらいだから有名な作品が多くて、私の好みの絵とは微妙にずれていたので今年 . . . 本文を読む
今父が一応の回復をみている中、同僚に悲しいことが起こりました。私はこのところずっと残業をしないで帰っているのですが、彼女もまた同じように早く帰るわけです。いつも遅いのになぜ？お子さんが父と同じ病だと分かったのがこの正月。大学からの帰省中に「最近調子が悪い。」と言って病院に行って、初めて分かったそうです。昨年末に同級生が亡くなったとき（12.24旧友の死）も辛かったのですが、今回は・・。「気が狂う . . . 本文を読む
イレッサ
2005-01-24 | 家族
最近新聞をにぎわしている肺癌治療薬にイレッサがあります。この薬は２００２年に世界に先駆けて日本で認可された新薬で、がん細胞の増殖プロセスを狙い撃ちする分子標的薬剤です。「女性・非喫煙・非小細胞性肺癌」の３条件を満たした患者に対しては約３割という高確率で劇的な症状改善が見られるそうです。副作用としては、５％前後に間質性肺炎の発症が見られ、この場合発症者の半数以上が死亡するという重篤な症状となります . . . 本文を読む
かきもち
2005-01-23 | 雑感
我が家の冬の恒例行事に『かきもち作り』がある。『かきもち』というのは、のし餅を薄く切って吊るして乾かしたもので、油で揚げて塩を振って食べる。このかきもちを乾かすのは大寒の頃と決まっていて、この時期を逃すと、いいかきもちはできない。
木曜日に注文しておいたかきもち用ののしもち、金曜に取りに行って今日は３日目、ちょうどよい硬さになっている。それを厚手の包丁で薄く切っていく。これがなかなか難しくて、 . . . 本文を読む
雪国
2005-01-21 | 雑感
今日は一日中雪が降ったり止んだりしている。道路もうっすら白くなり、車のわだちが鮮やかだ。主要道路には融雪装置が設置されているので交通はスムーズだが、舗装されていないところは綺麗に雪化粧をしている。車の屋根に積もった雪が、運転の最中にフロントガラスに雪崩落ちてくるのが楽しい。わざとブレーキを踏んで落としてみたりする。サイドウインドウにかかる雪は、中谷博士の六角形の形をして、それが溶けながら流れてい . . . 本文を読む
「土器の唄がきこえるか～ラテンアメリカやきものの旅」という本の発刊記念イベント『ベロ亭焼き物キャラバン』に行ってきました。作者は武生市在住の陶芸家・岩国英子さんです。岩国さんは、とてもエネルギッシュな方で、明るい緑のショートカットがとてもお似合いです。今回のキャラバンでは、岩国さんの焼き物の他に南米の民芸品やアクセサリーもあって、私は深いブルーとイエローのグラデュエーションの石のペンダントを買い . . . 本文を読む
テレビで国体の高校男子新体操の密着取材特集をしていました。この番組、昨年は高校吹奏楽部の全日コンクールを取材していて、娘の経験から身につまされる思いで見ていましたが、今回は男子新体操という、ある意味マイナーな競技ながら、その演技の美しさには惚れ惚れしました。番組のつくり自体はあまり押し付けがましくもドラマチックでもないんですが、カメラの目線が高校生の気持ちに寄り添っていて、練習の重みや仲間の連帯 . . . 本文を読む
今日ＴＶを見ていたら、紺のスーツをビシッと着込んだ人が、同じくグレーのスーツで決めた人とじゃんけんに興じていました。新年早々いいものを見せて貰いました。なにがって、いいトシをしたオトナの男がじゃんけんをするなんて、めったに見られないじゃないですか。しかも、二人とも長身・細身の３０代でスーツがよく似合ってるんだな。二度しただけなんだけど、勝敗に一喜一憂するわけです。笑いを狙ったわけじゃなく、知らず . . . 本文を読む
公開当時に逃して以来、いつか観たいと思っていた映画です。正月なのでＤＶＤを借りてきました。これは予想通りのいい映画です。何と言っても原作は、大好きな山本周五郎ですし。
どこが良かったかと言うと、まず脇に出てくる貧しい市井の人々。健康的で逞しく慎ましい。苦しい暮らしの中のわずかな楽しみを、存分に味わいながら感謝の念を忘れない素朴さ。ちょっと見は同じように日焼けしぼろを着ているけれど、一人ひとりに . . . 本文を読む