今日の出来事

どこへでも風の吹くままに。 http://www.geocities.jp/syanagio/index.html

「獣の奏者」を読んだ

2008-09-30 | 
 上橋菜穂子のファンタジー「獣の奏者 闘蛇編・王獣編」(講談社・2006)を読みました。長編の守り人シリーズの後ということで、今回の前後編は短く感じられます。相変わらず、神話時代から物語の舞台となる時代まで、周到・緻密に組み立てられた世界に脱帽です。  主人公である混血の少女エリンの、控え目ながら洞察力のある振る舞いがいいですね。ここでいう「獣」は、戦いの道具である「闘蛇」と、その天敵であり権力の . . . 本文を読む

復活ボキャブラ

2008-09-28 | 映画・舞台・テレビ
 ボキャブラが終わって10年もたったんですね。とても懐かしかったです。爆笑問題を筆頭に、海砂利水魚(くりぃむしちゅー)やネプチューンなど、当時上位にランクインしていた芸人さんたちは、やはり今でも活躍しています。番組の終了間際に、爆笑問題と今回もTOPを争って負けたネプチューンの「まだ勝てないのか。悔しい。」という一言、これはあの番組を戦った者ならではの本音なんだろうなあ。誰もが努力を重ねて、それで . . . 本文を読む

「となり町戦争」を読んだ

2008-09-25 | 
「となり町戦争」三崎亜記(集英社)   今頃ですが、読みました。2004年発行で、すばる新人賞なんですって。映画にもなったといし、図書館でも予約待ちでした。人気があるんですね。  さて、内容は・・・とにかく主人公の内言が多い。となり町との戦争という公共事業的政策のために、敵地視察を任じられた主人公が、いかに戦争を実感できないかということについて、ひたすら自問自答するのです。非行動的な彼と非常に役人 . . . 本文を読む

「キノの旅ⅩⅠ」を読んだ

2008-09-24 | 
 「キノの旅―the Beautiful World (11) 」(電撃文庫)時雨沢 恵一 (著) です。このシリーズは、まるで水戸黄門のように定番の展開がある『予定調和の世界』ですね。ちょっと物騒ですが。相変わらず性別不明の言動のキノ、ことわざを恐ろしいほどのノリで言い換えるエルメス。お師匠さんも静もちゃんと登場。  今回のキノで面白かったのは、なんといっても「戦う人たちの話」ですね。最後までど . . . 本文を読む

彼岸花

2008-09-23 | 家族
 彼岸の中日なので、お墓参りに行ってきました。田舎のあぜ道には、今を盛りの彼岸花が。天候不順の夏でも、お彼岸になるとちゃんと花を咲かせるのが健気です。  義母の話では、彼岸花は花が終わったころ葉を伸ばすそうです。そういえば、赤い花はとても目立つけれど、その後のことは、考えてもみませんでした。根っこは、ショウガのようらしいです。義母が小さいころ(戦前ですね)、お祖母ちゃんが熱を出したというので、墓場 . . . 本文を読む

「ウォンテッド」を観た。(ネタバレあり)

2008-09-13 | 映画・舞台・テレビ
 アンジェリーナ・ジョリーの作品の中で最大のヒット、とかいう評判に惹かれて、観に行ってきました。時間の都合で吹き替え版でしたが、主役の声に違和感があって、そこらへんはイマイチでした。(個人的に甘えた感じの発声が嫌いだから?)  さて本編ですが、そもそも主役はアンジェリーナ・ジョリーではなかったんですね。ポスターに騙された感があります。展開は2転3転して、けっこう面白かったです。冴えないサラリーマン . . . 本文を読む

弥生時代の緑

2008-09-09 | 雑感
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20080903-OYT8T00910.htm  これまで、弥生時代の色は黒と赤という定説が崩れた大発見だそうです。翡翠の勾玉に代表される青緑の輝きが、武具に塗られていたとは驚きです。23点の破片のうち、赤13点・赤と黒3点・緑2点。残りが白木とすると、それらの盾を掲げて儀式の場に整列した武人たちのきらび . . . 本文を読む

高校生クイズ、凄いぞ。

2008-09-06 | 映画・舞台・テレビ
今年の高校生クイズは、例年の『知力・体力・時の運』ではなく、知力onlyでしたね。○キサゴン的な全然クイズになってない番組にうんざりしていただけに、新鮮でした。  特に、「アメリカの州」「星座の名前」「元素記号」「円周率」の知識量を競う問題には脱帽でした。なぜそんなに知っているんだ。我が家の知識量では、全然歯が立ちません。以前、元素記号で古今東西ゲームをしたけれど、あんなには出てこなかったし、円 . . . 本文を読む

NHK俳句特集「波郷とあき子~十七文字のラブレター」

2008-09-02 | ゴスペラーズ
 NHK俳句特集「波郷とあき子~十七文字のラブレター」よかったですね。抑えたトーンで紹介される秀句の数々。結核との戦いの中で育くまれた破郷とあき子の夫婦愛は、後年になるほど純粋な恋愛に近づいていった気がします。あき子の歌集の完成の一歩手前の死。後書きを書けなかったことは、破郷にとって、心残りだったのか、充分だったのか、今となっては知るすべもありません。夫亡き後、6年後の命日によを去ったというあき子 . . . 本文を読む