改良型 「アクセラ」 の正式発表前から気になっていた 燃費。
既に 「アクセラ」 に SKYACTIVE-D1.5 を搭載、ヨーロッパで販売されていた。
燃費測定に違いがあるが、おおよそ26.3km/h。
対して、国内に登場した 「アクセラ 15XD」 の燃費はといえば、JC08でおおよそ 21.6km/h。
ヨーロッパ仕様に対してかなり低い数値が気になっていた。
約100kg軽い 「CX-3」 で 23km/h ですが、それにしても良いとは言い難い。
2.2LのデカいSKYACTIVE-D2.2 の「アクセラ」 だって、19.6km/h 走る事を考えると、やっぱり燃費の伸びがイマイチと感じてしまう。
いつもそんな違和感を感じてたら、某記事で 今回の 「アクセラ」 から ファイナルが10%引き下げられたと見つけた!
なるほど、ファイナルを下げたら同速を出すのに回転数が上がる(燃料を余計に食う)から、当然燃費も悪化するワケですね。
因みに、その記事では同じSKYACTIVE-D1.5を積んだ新旧(旧は何だろう)で100km/h巡航させたところ、「アクセラ」 の方が回転数がやや高かったとある。
ファイナルギヤを弄れば、全速域がローギヤード化するから、理屈に合ってます。
何んでわざわざ燃費が悪化する方向に 「ギヤ比」 を変更したか考えてみる。
一番簡単に浮かぶのは、「重い車重に対応するため」 かな?
「デミオ」「CX-3」 と段々に車重が増えたところで、いよいよ「アクセラ」 ではファイナルを下げないとスムーズな加速が得られなかったって事じゃないかな?
ただでさえ SKYACTIVE-D1.5 は極低圧圧縮と小排気量の相乗効果で低回転域は「苦手」。
マッタリモッサリと回り出すフィールは登場から変わっていない。
そんなままで重い「アクセラ」を引っ張ったら 「なんだよ、回転上がらないと全然ダメじゃん!」 と言われるの、目に見えてたのでは?
私が試乗した際は2名乗車だったけど、それでも 「このエンジンでの走り出しはダルいなぁ」 と思ったもの。
10%ローギヤード化してても、ね(汗。
結果、回転を上げ気味にして走らせると、本来の気持ち良さがどんどん出て来る♪
クリーンディーゼルにしては 「トルク感が細い」 事と、中回転以上は意外と元気よく回るから、騒音の少なさも加わって 「ちょっとしたガソリンエンジン感覚」 に思えた。
回してキモチイイ ディーゼルって感じ。
それもこれも、10%のローギヤード化によって実現してたワケなんですね、納得。
おかげで扱いやすく(特に低速域)はなったけど、その分僅かだが 燃料代は多めに負担するハメにw
ま、軽油はガソリンに対して単価がかなり安いんだけど。
ローギヤード化の影響はシフトチェンジの間隔にも出てるらしい。
確かに、6速ATだけど細かく素早くシフトチェンジする印象が試乗であった。
マツダには8速ATとか無いから、6速に入ると高速道路では燃費が思うように伸びない。
昔風に言えば、オーバードライブが無い感じ。
かといって、6速だけをオーバードライブ化したら全体のバランスが崩れそうだし。
SKYACTIE-DRIVEそのものは、下手に手を入れない方が良いって判断なのかな。
まぁね、日本ではどんなに速くとも100km/h以上で巡航は 道交法で認められていない(犯罪)から、こんなんでイイって事なんでしょうね。
そっか、アウトバーンみたいに速度無制限のあるヨーロッパ向けだから、ファイナルを弄らずに 現地仕様の「アクセラ」 は燃費が良かったのね。
何かいろいろと引っ掛かってた疑問が解けた気がして、すっきり♪
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