闇夜の烏の変な世界

とりあえず、何にでも興味持ちますw
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台風接近、オートザムで「MX-30」に試乗

2020-10-10 22:57:01 | 日記

台風が最接近中。
けど進路が少し逸れたかな。
とはいえ、風はそうでもないけど雨が凄い。

 

それでも昨晩、オートザムの前を通ったら「MX-30」が店頭に鎮座してたのが気になって。

結局、衝動を抑えるのが苦手なのか(汗)オートザムさんに電話を入れたら見れますよとの事。

当然、台風気にせず「アクセラ」で向かいましたw

 

今回は雨でデジイチを出動させられなかったので、画像は全てスマホカメラ(結構荒いし微妙)。

 

着くとポリメタルグレーのMX-30が。

説明を受けると、FFモデルだとの事。

数日前までナンバーが付かず、展示していたそうです。

 

MX-30は興味対象外だったので当日までほとんど予備知識無し。

ドアがフリースタイルドアという観音開きな事。

シフトレバーが独自な事。

エンジンがSKYACTIVE-Gにマイルドハイブリッドが付いた事。

事前に認識してたのはその程度。

まぁ、今回デジイチを無理にでも引っ張り出さなかったのも、そんなに興味が湧かなかったからなのです。

 

実車を見ると画像と印象がかなり違うのが最近のマツダ車。

多少は良く見えるかなと思ってたけど、これは全然印象が違う!!

見慣れたシグネチャーウィングの無い顔も、彫りが深いし存在感がある。

ホイールアーチを囲むモールは四角っぽいが、これが実際には違和感無い。

ボンネットが「CX-30」や「CX-3」のように斜めに落ちないからか、高さ感があってSUVっぽさが強い。

全体の造形は、既存ファミリーが 彫刻家が匠の技で削り出した感じなのに対し、全体にモリモリと盛りつけた印象です。

どこもかしこもモリモリって感じ、でも悪く無い。

ルーフの黒と、サイドルーフのシルバーは目の錯覚を利用してるのか、後席室内高を稼ぎつつ、クーペっぽい印象を生み出してる。

そして最も印象深いのが、このお茶筒を横倒ししたようなテールランプ。

どこぞのフェラーリが似たような手法を取ってるが、横に流れるLEDのラインが付くだけで独特の表現になってます。

後ろの造形は特に丸味が強いモッタリしたものだけど、これはコレで以外と♪

ちょっと目に慣れないのがマフラーが外から全く見えない事。

最近の車は他メーカーもマフラーを隠す方向になってるようで、私的に自動車=エンジン車が基本なのでちょっと寂しい。

来年早々にリース販売が始まる(らしい)EVモデルは無くて当然だけど、マイルドハイブリッドなんだからマフラーは残してほしかった。

…ってか、このデザインにマフラーは似合わない、か。

 

室内(画像無くてすみません)は運転席への乗り込みでかなり車内を水浸しにしてしまった。

ミニバンとかと違って車幅より天井が絞られてるから、傘を畳むとあっという間にサイドシルがビショビショに。

まぁこれはMX-30だけでなく、普通の車全体の問題なのですが。

席に座ると、直ぐにシートの違いが身体に伝わります。

「既存のシートと結構違う、リラックス系?」。

表皮はちょっとツルっとした素材を編み込んだ感じで、手触り、座り心地がとてもイイ。

サイド部はビニール系の素材らしいが、見た目も触り心地も皮と区別がつかないほど上品。

シートはソフトに包み込む傾向が既存ファミリーのシートより強い。

姿勢を正して座るより、普通に肩の力抜いて座れる感じかな。

 

内装はリサイクル素材も使ってるらしいが、今までのファミリーとはガラっと印象が違う。

インパネは水平基調で、四角い大きな液晶パネル(エアコン関係)がドンと座り、シフトレバーや運転系の操作部がフローティングで纏まってる。

その後ろにはコルクを張った小物置きがあるが、パカっと持ち上げるとドリンクホルダーが顔を出す。

「CX-30」とかと比べると小物入れ兼アームレストは小ぶりで、その後方にはエアコンの吹き出し口は無し。

インパネは基本、「MAZDA3」や「CX-30」に準じるが、中央部の液晶が大きく、表示される情報も多いらしい。

ハンドルは既存モデルに準じるようで、パドルシフトが付いてました。

センター液晶は「CX-30」とかと同じかな、相変わらず解像度が物凄く上がって見やすい。

ちょっと気になったのがバックミラー根本から始まるボテボテと繋がる様々なカバー。

レーダーやカメラ系は仕方ないけど、何かの警告灯部やグラスホルダー、室内灯とかが増設重ねたみたいでスマートじゃないし、結構視界に入ってウルサイ感じ。

とはいえ、カメラの分かなり張り出して気になる「アイサイト」ほど邪魔感は無い、かな。

Aピラーが立ってるからか「CX-30」より車内が広く感じる。

というか、「CX-30」がドライバーズカーとして玄人好みにも耐えるなら、「MX-30」は小ジャレたリビングに居るような感覚が強い。

 

グルっと車外を回って説明を受け、いざ試乗へ。

エンジンを始動すると、メーター中央部に車のグラフィックが踊ります。

感じは「CX-30」と変わらないかな。

シフトレバーがちょっと抵抗あり。

右に倒れてPに入ってるレバーを左に倒してリバース。

そこから手前にレバーを動かしてニュートラル、そしてドライブ。

何かパーキングからリバースに入ったまま後進しそうでドキドキする。

レバーは既存モデルと比べると短く、ストロークも小さい。

横から掴むのではなく、手のひらで包むような造形に変わってます。

なので、余計に違和感が強い。

 

 

走り出しは、マイルドハイブリッドだから何か違うかなと想像してたけど、全然普通。

というか、違いが判らなかった。

普通の2Lガソリンエンジンという印象しかない。

まず驚いたのが、乗り心地。

その優しい足回りは最近のマツダ車とは明らかに傾向が違う。

固目で芯が太くてガッシリ感の強い既存モデルに対し、柔らか目なんだけど芯があって懐が深いのがMX-30。

路面の荒れてる所でも、普通に走るし、ザラザラや突き上げがほとんど伝わって来ない。

最近のマツダ車なら少なからず乗員が突き上げられたり揺すられるシーンでも実に快適に走る。

これには驚いた。

更に驚いたのがハンドリング。

従来のドッシリと重目に対し、軽やかでシットリと心地よく手に馴染む。

反応はやや穏やかな気もするが、アップダウンのあるワインディングを走っても意のままに曲がってくれる。

何から何まで、ともかく穏やかで心地いい。

この気持ちよさは既存モデルでは味わえない。

マツダの新境地とでも表現すればいいのか、全く別の車になってました。

とはいえ、走りの芯はシッカリと「マツダ」だなってのも感じた、不思議だ。

 

ブレーキは、これまたよく効く。

「CX-30」とかがニュートラルなんだけど男の踏力でもかなり力を入れて止めるのに対し、「MX-30」はブレーキペダルに足をチョンっと乗せただけでグっと制動が掛かる。

なのでいつものつもりでブレーキ踏むと効きすぎる事になりますね。

 

ここまでで感じたのは、「この車、女性のために作られたのでは?」でした。

見た目重視としか思えないエアコンの操作パネルを大型液晶にしたり(家電っぽい)、シフトレバーを小型化し、操作方法をシンプルにしたり(マニュアルモードできないのかも、ポジション無いし)、ブレーキやハンドルの操作力が小さくなっていたり。

ほとんどの操作が指先か手首で完結する親切設計。

腕力や脚力の弱い女性に向けた、ファッショナブルな車が「MX-30」というのが私的感想でした。

シートの心地よさに、乗り心地の優しさも女性にしてみれば嬉しいポイントですもんね。

逆に硬派な漢々した方が運転を楽しむ車としては、かなり違う気がします。

飛ばせば速くも走れるのでしょうが、この愛らしいデザインの車でってのは印象が重なりません。

 

試乗から営業所に戻り、後席へのアクセスと居住性を試させてもらいました。

やはり大雨の中ではフリースタイルドアを開けて乗り込むのはかなり厳しい、かな。

ただ、後ろドアの開口部は「RX-8」のソレより小さいのですが、高さがある分なのか乗り降りは全然楽でした。

これは意外。

私のポジションに合わせたからか、前席の背もたれを倒さずに乗り降りできたのは予想外でした。

後席に座り、ドアを閉めてもらいます。

閉塞感が無いといえばウソになりますね。

ただ、思った以上に頭上や足元には余裕があります。

窓は開かない上に奥まってるので、昔の飛行機の窓から外を見るような印象です。

窓が小さいせいもあって後席は昼間でも薄暗いのは致し方なし、でしょうか。

これはあくまでも前席を中心に使う人が、極稀に後席に人を乗せるのが想定されるシチュなのかな。

常時3人以上はちと厳しいかも。

昔風に言えば、2+2(ツーバイツー)的なSUVなのかも。

 

最後にリアゲートを開けて荷室を拝見。

高さはデザイン上、あまり無いけど予想以上に奥行きがあります。

但し、後席の構造上、他のモデルほど背もたれを倒しても広い空間は望めそうもありませんね。

 

と、大雨の中、「MX-30(FF)」を堪能してきました。

良い意味で思いっきり裏切られましたw

これは個性の強い、最近のマツダっぽく無い優しい車です。

肩肘張らず、リラックスしてドライブを楽しめる、女性にも嬉しい一台です。

フリースタイルドアなので、家族向けとは言えませんが。

 

今後、この乗り心地の系統で新たなマツダ車が出てくれば、大いに非マニアな方々にもアピールできそうな予感が。

ほんと、予想以上に「新境地」。

これは素直に 「驚かされました」。



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