闇夜の烏の変な世界

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色の印象もマツダは変えたかも

2015-02-15 16:03:00 | 日記

​あと10日程で正式発売の CX-3。

既に関東マツダ全店に展示車が入り、報道規制はまだ解かれていないものの、メーカーblogでは画像も出てますね。

昨日通りかかったマツダ店の店頭にも展示車を確認できました、やっぱりいい顔してる♪

 

そんなCX-3の情報を検索してると、意外な事に気付きます。

カタログも動画も殆ど出て来る車は「ソウルレッドプレミアムメタリック」か、「セラミックメタリック」、つまり赤か白。

稀に「ジェットブラックマイカ」の黒も出て来るけど、他のカラーは皆無といっていいほどアピールされていない。

それほどイメージカラーの赤と白に力を入れてるって事なんでしょうね。

 

最近のマツダはSKYACTIVE-Dの登場から「先進ディーゼルのマツダ」というイメージがかなり強烈に印象付けられました。

実際、それまで1%未満だった乗用車のディーゼルエンジン比率をこのところグングンと上昇させてます(汗。

古い時代のディーゼルが持つ数々のマイナスイメージを、一気に払拭させたのがマツダのSKYACTIVE-Dだと言えるかもしれませんね。

 

そしてもう一つ、「赤い色」のイメージをも変えつつあるのではと私は思ってます。

今までの「赤」といえば、「色褪(いろあせ)せが早い」とか、「汚れが目立つ」等々、下取り時を考えるまでも無くウィークポイントが多く、敬遠されてきた代表的な色だったハズ。

ワインレッドの車を買ったのに、気付いたらアズキ色になってて愕然とした方もいるのでは?

我が家のSX4も、販売時のイメージカラーだった「サンライトカッパーパールメタリック」でさえ滅多に走ってるのを見る事は無い有り様(笑。

そう、赤系のボディーはワックスも「赤系用」と分かれるほど手間暇の掛かる「敬遠色」でした。

 

が、街中に凄い勢いで増えている最近のマツダ車の「赤比率」には驚くモノがあります!

あの色で「お、マツダかな?」って見るとほぼ当たるというほど、「ソウルレッドプレミアムメタリック」の車が増えてるのです。

昔の印象では、手の掛かる赤はラインナップにあってもほとんど売れないのが常だったハズですが、マツダは赤のネガティブな面をもくつ返したと言えるのかもしれません。

 

「ソウルレッドプレミアムメタリック」は、近くで見るととても深みがある美しい色です。

その上、独特の反射層を生かす事で、早朝とか夕暮れの日の光に反応し、また違った表情を見せる深さも素晴らしいと思うのです。

これは塗装の際、下地の上に独自の反射層(アルミフレーク)を作り、半透明の層(透過層)と高彩度赤顔料を重ねて光を積極的にコントロールして「魅せる」という、自動車塗装というより芸術作品といった方が良さそうな凝った技術で成されてます。

正直、こんなギミックを仕込んだ塗装をレギュラーカラー(OP価格ですが…)に仕込んだ車はあまり記憶にありません(笑。

 

手の混んだ塗装で有名なのが、あの「フェラーリレッド(ロッソコルサ)」。

実に不思議な魔力を秘めたあの赤は、実際は単色塗装では無いと聞きました。

昔の308GTBを持ってた方に 「この赤、随分焼けてダークチェリーみたくなってるから塗り替えたら?」と聞いたところ、「フェラーリの赤は何層もの色を重ねるから物凄く高て無理」と苦笑いされた事が。

その後、某販売店の塗装担当の方にも聞いたのですが、当時のフェラーリはこの塗装で仕上げられており、軽く擦ったのを治すだけでも凄い金額と時間を必要とされるプレミアムな色だったらしい。

最近のフェラーリは判りませんが、当時のあの独特な赤は缶スプレーや単色塗装では出せず、維持を考えるとものすごく贅沢な色だったみたい。

 

マツダの赤もロッソコルサほど厄介で無いにしろ、もし傷等でタッチアップすると考えるとかなり面倒な色なのはカタログの構造説明を見るだけでも容易に想像できます。

また、透過層を持つという事は、そこが褪せて来るとどんな色になるかはまだ登場から時間が経ってないので未知数。

もちろん、赤系の塗料は全般にもちが悪い事も考えねばです。

 

それを差し引いても、赤をあれだけ沢山のマツダユーザーがチョイスするという事は、凄い事に思える。

デメリットがあっても、特別塗装色料を払ってでも 「ソウルレッドプレミアムメタリック」をチョイスするって事は、それだけ色に価値を皆さん見い出せてるって事ですもんね♪

普通の赤ならあそこまで普及しなかった気がする。

 

少々強引な話しですが、マツダはディーゼルの悪評を払拭する切っ掛けを提供しただけでなく、赤い色の魅力を再認識させたという功績もあるような気がします。

 

きっと次期ロードスターも、あの赤を纏った姿が街中で沢山見れるんだろうなぁ~♪