どっこい生きてた安倍晋三。だがやることは相変わらずの頓珍漢。
胡主席、歴代首相と朝食会 安倍氏はチベット問題に懸念表明 小泉氏は姿見せず(産経5/8)
「北京五輪を前にチベットの人権状況を憂慮している。ダライ・ラマ側との対話再開は評価するが、五輪を行うことでチベットの人権状況が改善される結果が出ることが重要だ」とクギを刺した。
さらに安倍氏はウイグル問題にも触れ、東京大に留学中の平成10年に中国に一時帰国して逮捕されたトフティ・テュニアズさんについて「彼の家族は日本にいる。無事釈放されることを希望する」と述べた。
安倍氏の発言を受け、会場は気まずい雰囲気が漂った……
すでに伏線があった。
安倍前首相夫人、昭恵さんがダライ・ラマ14世と会談(産経 4/10)
中国をはばかってだれもダライ・ラマに接触しようとしない状況を見て取って、素早く動いた安倍晋三だが、自分で出かけずカミさんに行かせる小心さ。公私の境目で、後での言い訳をちゃんと用意している姑息さ。
再起を図る安倍が選んだのは、人権派のイメージらしい。なんとも不似合いな衣装だ。まったくの右寄り人間の安倍が、取って付けたように”人権、人権”と叫んでも、だれも本気にするわけがない。気がつかないのは本人だけ。
ゴア前米副大統領が環境問題で復活したのを見て、「よし、僕も」と選んだのが人権問題というだけ。北朝鮮拉致問題で突っ張ったことも役に立つ。拉致問題では、”人権”などは関心の外で、実は国家主権の侵害という観点しか持ってはいなかったのだが……。
小泉は、賢明にも朝食会に出席しなかったが、血気に逸る安倍はのこのこ出て行って言わずもがなのおしゃべりで座をしらけさせた。人権派プラス対中強硬派というレッテルを欲しがっただけなのはだれの目にも明らか。周囲の冷たい視線にも気づかず、本気で再登板を狙っている無邪気な男。
