政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

国境なき記者団に……例によって日本政府は

2008-04-24 18:45:14 | 政治
「できれば入国お断り」 国境なき記者団に政府苦慮(朝日新聞) - goo ニュース

北京五輪開会式への不参加を呼びかけている市民団体「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)が、長野で26日に予定されている聖火リレーへの抗議活動のため来日を計画していることに、政府が頭を悩ませているできれば混乱を回避したいが入国を拒否する法的な根拠が見つからないためだ

毅然とした外交姿勢をこの政府に望むのは無理だとは知っているが、それにしてもいいかげんにしてくれ。その卑屈さが恥ずかしくはないのか。それほど中国政府に気をつかわなければならないとは。日本は主権国家であるし、法治国家である。日本の法に照らして、入国の可否を判断し、違法な活動があれば、排除する。ただそれだけのことではないか。
チベットの人権問題に背中を向けるのは欧米の世論があるし、中国を怒らせるのはもっとまずい。
そこで、法の抜け穴探しか?


政府関係者によると、入国の可否を判断する法務省に対し、首相官邸から「拒否できる合法的な理由を見つけるように」と水面下で話があったという。

問題は三つ。事なかれ主義の腰の引けた外交姿勢。そしてもう一つは、政府・官僚どもの法の軽視。政府自ら法の抜け穴探しとは!法の拡大解釈、抜け穴探しはお手のもの、とはいえ国民には厳しく押しつける。三つ目は人権問題に関してなすすべのない不見識。穏やかに解決することを望む、としか言えない情けなさ。

政府高官は「サミットも控えており、混乱は未然に防いで当然だ。報道や集会の自由への侵害と批判される理由はない」と主張する。

よっぽどこの政府は混乱が嫌いのようだ。このくらいのことが国家の大事か。「報道や集会の自由への侵害」という認識はあるようだが、語るに落ちるとはこのこと。チベットの人権問題に関する中国批判だからこそ困っているんだろう。何人やってくるのか分からないが、彼らの引き起こす混乱などたかがしれている。
政府高官というのは、官房長官を指す用語ではないようだが、いかにも町村あたりが言いそうなセリフだ。


登場人物

福田康夫   内閣総理大臣    二世
高村正彦   外務大臣       二世
鳩山邦夫   法務大臣       三世
町村信孝   内閣官房長官    二世


こんな連中にこの国の運営を任せた国民がおろかだった。
選挙のたびにこんな連中に票をいれた選挙民がおろかだった。
こんな連中をあごで使っている官僚は……悪党だ。


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