スナップ写部ログ

デジカメ写真のブログです!先客万歳コメント大歓迎! 

御所の石灯籠

2010年12月12日 20時00分53秒 | 京都
春の特別拝観でのひとコマでした。。

さて、ある人物から、暴力装置と呼ばれた自衛隊。

皆さんはご存知でしょうが、改めて整理してみますと、日本と世界の平和維持のために海外派遣されている自衛官のなんと多いことでしょうね!

現在、って事で、先月に任務完了したパキスタン援助は省かせて頂きますが、今の時点で最も大規模な部隊展開は、ソマリア沖・アデン湾の海賊対策による陸海空自衛隊による護衛任務です。

現在、国連のPKO(ピースキーピングオペレーション)としては、ネパール、スーダン、ハイチ、東ティモール、ゴラン高原に自衛官は派遣されています。

特に、ゴラン高原には、平成8年から絶えることなく輸送などの後方支援が自衛隊によって運営されています。国民の大半が承知している、と思いますが。

ゴラン高原って、どこにあるか分かりますよね?


マイケル・ジョーダン。
ま、ジョーダンズでもいいですが、
ジョーダン(ジョルダン)~Jordanと書いて中東の地名ではヨルダンと言います。

ご承知でしょうが、イエス・キリストが洗礼を受けたJordan~ヨルダン川は、標高2千mを超えるアンチレバノン山脈のヘルモン山から、海面より394mも下にある死海まで流れる全長252kmの川です。
途中のガラリア湖やゴラン高原は、豊富な雪解け水で潤され(元々は)農業が盛んな土地だったそうです。

死海には出口が無いので、水分が蒸発するだけ。そのために、非常に塩分が高くなり生物の生息は出来無いと言われています。
紛争の解決が出来ないイスラエルとパレスチナの土地に、出口の無い死の湖。
なんとも皮肉なものですね。

●ゴラン高原のPKO~ピース キーピング オペレーションズ~国連平和維持活動は、国連(による)兵力引き離し監視軍~UNDOFと呼称し、第三次中東戦争(1967年)からのイスラエルとシリアの緩衝として今現在も活動しています。

日本が参加したのは1996年からですので、15年近くなるんですね‥

第三次中東戦争とは、開戦準備を進めるエジプトに、イスラエルが先制の奇襲をかけて始まった戦いです。結果、イスラエルはシナイ半島、ヨルダン川西岸、今でも戦闘で死者が絶えないガザ地区、ゴラン高原などを占領しました。

ゴラン高原はシリアの土地でした。そこを退去しないイスラエル軍とシリア(アラブ~イスラム)との紛争に国連が割って入ったのがこのPKOなのですね。


この、環境や治安の悪いクリスマスの由来が発祥した地域に活動する日本人が(今現在も)居る、って事をたまにはちょっと考えてイルミネーションとか見るべきかもしれませんよ。

少なくとも、自爆の爆弾を抱いた少年少女、銃の玉や対地サイルが飛び交う日常の無い日本ですからね。

●イエスの生誕の場所、まさにクリスマスの由来が始まったとされているベツレヘムの聖地には生誕教会が建っています。数年前にはイスラエルの戦車部隊が包囲して銃撃戦がありましたね。

イエスが十字架を背負って自らの死の道となった、そして張りつけになったゴルゴダの丘と、復活後に昇天した亡骸が安置されているエルサレム旧市街、城壁の中には聖墳墓教会が建っています。ここも永い争いが繰り返され、近年でも多くの死傷者を出す戦闘がありましたね。