遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

ぺんぺん草

2022-03-02 16:29:01 | 日記

令和4年3月2日(水)

ぺんぺん草 : 薺の花

アブラナ科の二年草、三味線草ともいう。

日本へは古来から麦栽培と共に伝来した史前帰化植物と考え

られている。

春、田の畔や路傍、土手、荒れ地等何処にも見られる雑草。

直立した茎が伸びその枝先に、白い小さな十字花を多数つける。

果実は倒三角形で三味線のバチに似ていることからぺんぺん草

ともいわれる。 草丈は10~50cm位になる。

花自体はあまり目立たないが、三味線のバチに似た雑草は子供

達に人気が在る雑草である。

早春に開花して、夏になると枯れることから「夏無き草」とか

「夏無」(なつな)が転訛したといわれる。

また、「撫でたいほどに小さく可愛い花(菜)が転訛したとも。

薺は北半球に広く分布し、日本では北海道から九州迄分布する。

花期は3~7月頃まで、越冬するので背の低い頃から咲き初め

る。 

花茎を伸ばし総状花序を出して、十字形の4弁の白い3mm程

の花を多数つける。

雑草扱いされるが、日本では昔から食材として若葉を食する。

正月の「七草粥」には欠かせない食材である。

過っては、若葉を摘み採り軽く塩茹でして水に晒し固く絞り、

お浸し・和え物・漬物などで食した。

亦、薬用として広く利用されていた。 

天日乾燥したものを煎じたり煮詰めたりして、解熱・下痢・

便秘・吐血・利尿・むくみ・目の充血等に広く効能がある

とされ、万能薬として利用された。

高血圧や便秘などには、一日約20gを煎じて用いると良い

とされている。

昔は、子供達がぺんぺん草を振り回して遊んでいた。

果実の柄を持って下に引き、柄が千切られ皮がぶら下がった

状態のものを振り回す(でんでん太鼓のよう)と、中の種子

が触れあい「チャラチャラ」と音を出す。

今では、殆ど見かけぬ光景である、、、、、、

 

今日の1句

ぺんぺん草子等振り回す土手の道   ヤギ爺