令和4年3月30日(水)
緋毛氈 : ひもうせん
毛氈は、獣毛に湿気、熱、圧力、摩擦などを加えて一種の
縮絨(しゅくじゅう)を施し、各繊維に密着させて製した
敷物のこと。
例えば、雛人形の段飾りに敷く赤い布を緋毛氈というが、
赤は活力、生命力を表す太陽の色。
また赤には魔除けの意味があり、家の神聖な場所に神様
に来ていただく場所を作り、雛人形を飾るために緋毛氈
を敷くという伝えが在ります。
これらの意から生命力のある赤色は、お茶席や結婚式等
の式場などにも濃く、明るく、鮮やかな赤を用いる。
これを敷くことにより、和の風情に満ちた特別な雰囲気
を醸し出す様である。
今まで、様々な場所で、被毛氈の敷かれる場に出会って
いる。
名古屋城の二の丸庭園茶室、白鳥庭園の茶会、犬山の
茶室「也有園」等に緋毛氈が在る。
名古屋城二の丸茶亭、
白鳥庭園の茶会、
犬山、也有園
私(ヤギ爺)は、茶の心得が在る訳もなく、「普段の
ままで、お茶をお召し下さい」と云われ、その通りに
菓子をいただき、茶をすする。
気軽に茶店に立ち寄り、縁台に座しただけのこと。
伊勢、おかげ横丁の赤福店、
犬山城下町、
岡崎城内の茶店、
城下町のイベント会場や商店街の出店等にも、縁台の上
に緋毛氈が敷かれ、気軽に立ち寄り団子をつまみ、茶を
飲んでおしゃべりを楽しんでいる。
また、以前娘の雛人形(七段飾り)にも緋毛氈を敷いて
いた。(単なる飾りものとして、余り意味も考えずに)
それらの緋毛氈、何も気にせず接していたようだ。
娘の雛飾り、
先日の、アカデミー賞の受賞式会場にもレッド・カーペ
ットが敷かれ、日本アカデミー賞授賞式会場にも在った。
アカデミー賞授賞式会場のレッドカーペット
今後は、少しだけ緋毛氈の意味を思い出して、茶店等に
座してみよう、、、、、。
今日の1句
緋毛氈茶をすすり居り花の昼 ヤギ爺