遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

弥 生

2022-03-27 16:26:18 | 日記

令和4年3月27日(日)

弥 生 : 春の惜しみ月

陰暦の三月の異称。3月下旬から5月上旬頃にあたる。

陽暦とは、凡そ1ヵ月のズレがある。

弥生の「弥」は「いや」とよみ、いよいよとか益々という

意味がある。更には一面に覆う、みなぎる、満ちるの意も

ある。

「生」は「よい」で生まれる、草木が芽吹く事を意味する。

従って弥生は、草木が芽吹き、みどりが覆うような時期を

さしている。 春たけなわの季節をいう。

陰暦(現代)では4月頃にあたり、1ヵ月程のズレがある。

「弥生尽」は春の終りを告げる日となる。

弥生は語感がやわらかで、いかにも陽春にふさわしい言葉

である。

真っ先に浮かんで来る弥生の句に、

濃(こま)やかに弥生の雲の流れけり  夏目 漱石

弥生の雲という平凡な語に、より穏やかな景が浮かんでくる。

(俳人、藤松遊子さんの句評による)

 

弥生の副題に、「春惜しみ月」「花惜月」などがある。

木曾川堤の桜(昨年)

 

弥生は春の終わりで花が散る季節であり、散る花を惜しむ、

春を惜しむ頃といわれている。

実際には、桜の満開もこれから(3月の末日頃)で、

従い春本番もこれからで、やはり陽暦とは1カ月程の時候

のズレがあるようだ、、、、、、。

久しぶりに、お茶を一服、、、、、、

 

今日の1句(俳人の名句)

けふはまだ誰にも逢はず弥生尽   久保田万太郎